東京中野駅からほどちかい、オタクの聖地“中野ブロードウェイ”をめぐる奇妙なツイートが、注目を集めている。

ツイートが投稿されたのは5月15日――。
「拡散希望というか、注意してください」から始まる、まずはその投稿から見て欲しい。

https://pbs.twimg.com/media/C_xFSY-UAAE3e6y.jpg

『拡散希望というか、注意して下さい的な…(防ぎようがないかもですが…)中野ブロードウェイの女子トイレの個室に入ってすぐ、ドアの下の隙間から紙を入れられノックされました。念の為少し時間が経ってから出たので何事もありませんでしたが、気分悪かったです。不特定多数を狙っているのが余計怖い』

そしてここに掲載されているのが、その証拠の写真である。
ポリフェノール氏の投稿後、このツイートは即座にバズり、3日後の18日朝には4642リツイートを超え、いいねも1,453件を記録している。(18日15時現在)

ツイッター上の多くの反応は、「これは変態だ」「こわい」「警察かブロードウェイの管理に通報した方が良い」といったものが大半で、まさにその通りである。
ちぎられたノートに書かれた文字のリアリティ。ほんとうにクンニしたかったに違いないその変態的な迫力には、鬼気迫るものがある。
皆が集まるショッピング施設に、このような変態が現れるのは由々しき事態だし、今回、直接的な大きな被害につながらかったのは、不幸中の幸いだといえるだろう。

その一方で「これは、人間の仕業ではないですよ。ブロードウェイの女子トイレには、昔からクンニ妖怪が現れるのです」と、驚きの声を上げる古参の中野在住者がいるのもまた事実なのだ。

「出ましたか! これは中野ブロードウェイに現れる妖怪クンニ髭に違いありません」

と、驚きを隠せないのは、32年前の大学時代から中野に暮らし続けるというSさんだ。

「32年前だから、僕が大学2年の時、まだ80年代ですね。すでに同様の騒ぎが起きていました。
当時ブロードウェイのトイレは和式で、下に隙間があり、隣の個室からギョロリと目がのぞいて、同じような文字が書かれた手紙が差し入れられるのです。
そのころはまだ監視カメラもない時代で、トイレ盗撮被害などの事例も少なかったため、警察が出動したり新聞に載るような事件にはなりませんでしたが、一部では確かに話題になっていました」

懸命な聞き込み取材を行なった末、ついに筆者は、19年前に実際に妖怪被害にあったという1人の女性から、直接話を聞くことができた。
40代半ばの、たとえるなら秋篠宮紀子さまのような美しい女性である。仮にTさんと言っておこう。

被害者Tさんの証言は、

「当時わたしは、ブロードウェイへつながるサンモールにあった“てんとう虫”というパチスロ屋さんでバイトをしていました。
その時はまだ専門学校生で、お昼ご飯のあとなどに、よくブロードウェイのトイレを利用していたのです。
そのとき、今回ツイートされたものと似たようなことがあったのです。
下の隙間からギョロリ!と、用を足している最中のわたしを恐ろしい片目が覗きました。
ギョッとした驚きで声も上げられないでいると、次に、今回と同じようなメモが差し入れられられたのです。
もちろん、一人個室にいたわたしは恐怖のどん底です。
そして…トン、トン、トンというノックの音。
悲鳴も上げることができず凍り付いてしまいましたが、もしかして上をよじ登って入ってくるかもしれない。
そう思うとここままではやばい!という思いが込み上げてきて、私は大声で『やめてください!』と叫びながら、思い切って扉を開けたのです。
しかし…誰もいませんでした」

これが古くからの中野ブロードウェイを知る人に伝わるという、妖怪クンニ髭の怪談である。
Tさんによると、妖怪クンニ髭を体験した人は1人にとどまらないというが、しかしそのいずれもが「扉を開けたら誰もいなかった…」という点で共通しており、じっさいのクンニ被害は発生していないという。
本当なのだろうか。

続く

以下ソース
http://tocana.jp/2017/05/post_13137_entry.html