戸叶和男,の『日本奇習紀行』

思春期となり、性に対する関心が高まってくると、その衝動から、おかしな行動をとってしまう少年少女も少なからず存在している。
しかし、そうした“おかしな行動”が“儀式”として公然と行われてしまうケースも、この広い世の中にはあるようだ。

「そう、言ってしまえば、“成人の通過儀礼”みたいなものなのかな。それともただの欲求の発散だったのか、今にして思うと正直よくわからんよね」

自身が生まれ育ち、集団就職によって上京するまで暮らしていた東北地方のとある山間の地域で行われていたという、少年少女たちによる奇妙な“性の儀式”についてそう語りはじめたのは、現在、都内某所で暮らす元印刷業・横山和夫さん(仮名・74)。
横山さんの話によると、当地で生まれ育った少年少女たちは、性に目覚める年頃となると、年上の子どもたちに混ざる形で、その儀式に参加するようになっていたという。

「簡単に言えば、年頃の子たちがみんなで集まって“交わる”という儀式だね。上は15、6歳くらいまでなんだけども、だいたい小学校を卒業する頃になると、隣近所にいる先輩から声をかけられて参加するっていう。うん、男も女も。よっぽど仲間はずれにでもなっていない限り、みんな参加するんだよ」

そう、少年少女たちによる“乱交パーティ”とも言えるこの儀式、常識的に考えれば想像もつかない話だ。
しかしその実、こうした奇妙な“性の儀式”については、ある民俗研究家によると、全国各地で散見されているのが実情であるとのことで、その多くは、第二次性徴を迎える年頃の少年少女たちの間で秘密裏に行われていたのものなのだという。
しかし、所詮は思春期の子どもによる行為。“加減”ができずに、思わぬ事態を引き起こしてしまうこともしばしばだったという。

「まあ、子どもっていうのは無鉄砲だからね、それこそ一人の女の子相手に、何人もの男の子たちが群がって、かわるがわる交わるなんていうのはザラでさ。
当然、避妊も減ったくれもありゃしないものだから、気づいたら腹ボテになってたなんていうことも珍しくなかったと聞くね」

“性の儀式”によって、はからずも妊娠してしまった少女たちの多くは、以後、この儀式に参加することを許されず、場合によっては行方知れずになってしまうこともあったという。
横山さんは、こうした少女たちが、事情を知った大人たちの手で秘密裏に堕胎させられたり、場合によっては親戚の家にもらわれた上で出産したりといった、何らかの隠蔽工作めいた行為が行われていたのではないかと推測しているが、無論、真相は藪の中だ。

「そもそもあんなことをね、儀式として定着させている時点でおかしな話だと思うんだけども、ああいう閉鎖的な地域っていうのは、誰もそのことに異を唱えたりしやしないし、“そういうもんだ”くらいにしか思っちゃいない。
儀式そのものよりも、そういう感覚の方が、私なんかからするとおっ怖いと思うんだよなぁ……」

とかく、古くからその土地ごとに定着している儀式や風習の類というものは、その内容にかかわらず、「そういうもの」として当たり前のように続けられているものがほとんど。
しかしその中には、今回の“性の儀式”のように、その当事者ですら「おかしい」と感じつつも、惰性的に続けられている代物も、少なからず存在しているのかもしれない。

以下ソース
http://tocana.jp/2017/08/post_14064_entry.html

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