これほど性の情報が巷に溢れかえり、女性の性はおおらかで奔放になったと言われている今でも、性の悩み相談は恥ずかしいという重たい空気が横たわっています。
私は、セックスのことを気軽に話せる土壌が日本にないことが不思議でなりません。
初恋、恋愛、初体験、結婚、出産……。決してセックスがすべてとはいいませんが、セックスは人生の幸福を左右する、人間の根幹ともいえるとても重要な問題なのです。
もし、彼とのセックスに悩みがあったとして、その問題を解決するためにあなたは、母親や友達に悩みを打ち明けられますか。
恋愛相談なら話の花が咲き乱れる女子会も、性の話題となると、まるで機能しなくなります。親しいからこそ知られたくない、恥ずかしいという気持ちが強く作用してしまうようです。
私のところに救いを求めて訪れる女性が後を絶たないという事実も、私のような第三者の方が話しやすいということの表れでしょう。
しかし、私のように性の知識が豊富で、なおかつ普段の生活とも仕事とも関係ないという都合のいい第三者が、そうそう悩める女性の近くにいるはずもありません。
「話せばわかる」という慣用句があります。これはセックスにもそのまま通じます。
セックスの悩みは百人百様ですが、そのほとんどは、彼氏と彼女、夫と妻の２人が話せばわかることなのです。
逆に話さないからわからないのです。
私に寄せられる相談のメールによく、「相手が何を思っているのか教えてください」というのがあります。
私はそのメールを読むたびに思うのです。私に聞くより、その相手に直接聞けばすぐわかることなのにと。
「話さない」じゃなくて「話せない」なのと、あなたは思うかもしれません。
「好きな人に自分のコンプレックスを知られるのが怖い」
「まじめにセックスの話をすると変な人だと思われそう」
そういった話せない理由も気持ちも理解できます。しかし、話せない空気を放っておいても何も解決しません。
性の問題に向き合うことから逃げていたら、本当に幸せな恋愛も、本当に幸せなセックスも、本当に幸せな結婚も手にすることはできないのです。
そしてそのまま一度きりの人生が終わってしまうことになるのです。話さなかったばっかりに。
さて、彼に悩みを打ち明ける気持ちの整理がついたとして、大切なのは、話を切り出すタイミングです。
話すと決めたからには、一刻も早く自分の話を聞いて欲しいと思う気持ちはわかりますが、彼がリラックスして、落ち着いた雰囲気で話を聞いてくれそうなときを、じっくり待ちましょう。
一番ダメなのは、彼が自分の趣味や好きなテレビ番組に集中しているときです。
タイミングが悪いと、「なんでちゃんと聞いてくれないの！」と、悩み相談どころか、いらぬ喧嘩になってしまうことさえあります。
そして、話を切り出すときのセリフは、ストレートが一番です。
「今、ちょっといい？聞いて欲しいことがあるの。まじめな話」
つい、照れ隠しで冗談っぽく話す人がいますが、これは絶対にＮＧ。相手も冗談半分で返してきます。それでは意味がありません。
大切なのは、パートナーとセックスのときだけでなく日頃から、お互いの悩み事や自分の希望が言い合える関係を作っておくことです。
日常的に気兼ねなくセックスの話をする。スローセックスは、そんな何気ない日常から始まるのです。
以下ソース
https://night-woman.jp/article/post-1060591/
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