夫婦のみならず恋人同士の関係においても、セックスレスが問題視されている。だが、「セックスレス」そのものが問題なのではなく、片方がしたいのに言い出せない、我慢しなければそのカップルがうまくいかないということが問題なのである。

私たちはなぜ「セックス」を特別視してしまうのだろう。育ってくる過程で、セックスはいけないことだと親や学校、社会から刷り込まれたから? あるいは若いころの恋愛において、性的なことで傷ついたことがあるから? それは人によってさまざまかもしれないが、「性について恋人(あるいは配偶者)に自分の要望を伝えてはいけないと思い込んでいる理由」を探ってみる必要もあるのかもしれない。

「20代のころ、セックスについて彼には何も言えなかった。自分が何を求めているかもわからなかったから、セックスは男性に与えられるものだと思っていたんです。性について話すのは恥ずかしいことだというイメージもありました。ただ、今つきあっている人は、最初のセックスのとき『どういうセックスが好き?』と聞いてきたんです。私は答えられなかった。それから彼とセックスについて話すようになった。自分がいかに自分自身の体についても性感についても知らないかがわかりました」

ヒトミさん(32歳)はそう話す。女性がいかに性を自分のものとしてとらえていないかがよくわかるが、これが一般的でもある。

「私も彼とつきあうようになって、初めてそれに気づいたんです。女性は若いときから毎月ある生理には振り回されるけど、それが自分自身の“性”への関心へとつながっていかない。生理はいつかくる妊娠とはつながっていても、性的行為を考えるよすがにはならない。そういうふうに教えられていないんですよね」

愛情とセックス、エロスと自分の体など、いろいろ考えていくと、すべてが自分の生き方、人生とつながっていくのだが、セックスだけがなぜか「いけないこと」として特別視されがちなのだ。

「特別な気持ちを抱かないとしないわけだから、特別視するのは当たり前だと思う」という声もある。ただ、その「特別視」がふたりの間でのセックスタブー視につながってしまったら意味がない。

恋愛関係においては、思い切って自分から話してみることも必要だろう。

「結婚を考えていた人がいたんですが、つきあっているうちに彼がどんどんセックスを避けるようになっていったんです。条件もいいし性格的にも冷たい人ではないけれど、やはりセックスレスが気になり、私から『したい』と言ったら、『女がそういうことを言うものじゃない』と。それを聞いて別れました。いくら条件がよくても、私が私でいられなくなるような結婚はできないと思ったから」

ミチコさん(35歳)は5年前のできごとを話してくれた。それ以降、なかなかセックスについてフランクに話し合える男性に巡り会えずにいたが、半年ほど前に知り合った5歳年下の彼と、今はオープンに語り合っているという。

「自分はしたくないけど相手はしたいと思っているとき、どうしたらいいか。そういうことも話します。いちゃいちゃしているとその気になるときもあるし、逆に体調が悪いときは合わせなくてもいいよと言える。年下の彼とつきあってわかったのは、『好きだという気持ちがあるなら、きちんと自分の気持ちや状況を伝えることが大事だ』ということ。気持ちを伝えずにだんだんセックスしなくなって、そのうちだんだん心も離れていくとしたら、それがいちばん怖いことだと思います」

結婚して子どもができたとしても、彼女のような姿勢があればおそらくふたりの関係は進化しつづけるのではないだろうか。

「言っても話にならないようであれば、それこそ価値観が違うのですから、関係そのものを考え直したほうがいい。今はそう思います」

続く
以下ソース
https://allabout.co.jp/gm/gc/472747/

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