2018年3月17日18時08分
写真・図版
下着を脱ぎ、タオルで下半身を隠してもらいながら計量するカジェロス(中央)


 ボクシングのダブル世界戦(18日、神戸ポートピアホテル)の、神戸市内で17日にあった前日計量でひやりとする場面があった。

 世界ボクシング機構(WBO)ミニマム級王者の山中竜也(真正)に挑戦する同級4位のモイセス・カジェロス(メキシコ)が、本来脱がなくてもいい下着まで取って、47・6キロの上限体重でなんとか計量をパスした。

 前日計量といえば、今月、山中慎介(帝拳)と世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級タイトル戦を戦ったルイス・ネリ(メキシコ)が体重超過で王座を剝奪(はくだつ)されたばかり。

 カジェロスは午後の計量直前まで体重がなかなか落ちず、部屋でミット打ちなどをして何とか減らしたという。周りは冷や冷やしたが、本人は「ちょっとした誤差。俺はネリとは違う」と涼しい顔を見せた。

 山中竜は下着をつけたままパス。世界ボクシング協会(WBA)ライトフライ級王座決定戦に臨む同級2位の小西伶弥(真正)は48・9キロ、同1位のカルロス・カニサレス(ベネズエラ)も48・3キロで一発クリアした。

https://www.asahi.com/articles/ASL3K4SM1L3KPTQP003.html