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画像は「Daily Mail」より引用

現英国女王であり、英国国教会のトップでもあるエリザベス2世が、イスラム教の開祖である預言者ムハンマドの子孫である可能性が浮上した。英誌「The Economist」オンライン版をはじめ、多数の海外メディアが報じている。

イスラエル紙「The Times of Israel」(5日付)によると、今年3月、モロッコの新聞社「Al-Ousboue」が、エリザベス女王の血統を43代まで遡ったところ、預言者ムハンマドの娘ファティマに繋がることが判明したという。このニュースはすぐに中東メディアが大々的に取り上げ、ムスリム社会で大きな話題になっているそうだ。

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エリザベス女王の血統図「Daily Mail」より引用

眉にツバをつけて見るべきニュースかと思いきや、実は1986年にエリザベス女王の血統を巡ってイギリスの有名な貴族名鑑「Burke’ Peerage」(「バーク社」)の調査で判明していたというから驚きだ。そして、このことは、エジプトの元大ムフティー(イスラム教スンナ派のイスラム法最高官吏)も認め、さらには「バーク社」の責任者が、当時の英首相マーガレット・サッチャーに、イスラム教テロリストがロイヤル・ファミリーを襲撃する可能性があるため、身辺警備を固めるよう進言したいたという。

それにしても、なぜ英国女王の先祖がムハンマドだという歴史ミステリーは生じたのだろうか? 「The Economist」(5日付)によると、その鍵を握るのは、11世紀イスラム支配下のスペイン・セビリアでムハンマドの直系子孫として知られるセビリア王ムータミドの娘サイーダだという。

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エリザベス女王とサウジアラビアの皇太子ムハンマド・ビン・サルマーン「Daily Mail」より引用

サイーダはムラービト朝がセビリアが占領すると、キリスト教に改宗し、アルフォンソ6世(カスティーリャ王)の妻となり、息子サンチョを出産。そして、サンチョの子孫が後に、中世イングランドの王族エドムンド・オブ・ラングリー (初代ヨーク公)に嫁いだことで、ムハンマドの血統がイングランド王族と合流したのだという。

ただし、「The Economist」によると、サイーダの出自については不明なところがあり、ムータミドの娘だとする説もあれば、ムータミドの息子の妻、つまり義理の娘だとする説もあるようだ。ちなみに、Wikipedia英語版によると、キリスト教系の年代記ではサイーダをムータミドの娘だとしているが、より信頼性の高いとされるイスラム教の年代記では義理の娘だとされているという。

エリザベス女王がムハンマドの子孫である可能性は五分五分といったところだが、いずれにしろ、英国国教会のトップが、ムスリムの子孫であることに違いはないだろう。そのためだろうか、「The Economist」によると、エリザベス女王の息子であるチャールズ皇太子は、オックスフォード・イスラムセンターを支援するなど、イスラム教に魅了されており、かつてイスラム式の挨拶もしたことがあるという(少々いやらしいが、「The Economist」は、チャールズ皇太子を“ビン・フィリップ”と表記している。binは、オサマ・ビン・ラディンのように「〜の息子」という意味で、イスラム圏の人名に頻繁に使われる)。

ともかく、今回の件がキリスト教とイスラム教、西洋世界とイスラム圏を結ぶ1つのきっかけとなってくれれば、これ以上のことはないだろう。

以下ソース
http://tocana.jp/2018/04/post_16556_entry.html

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