フィンランドの最高裁判所は、10歳少女と性行為をした23歳の亡命希望の移民男性への告発をレイプにあたらないと却下した――。日本では、刑法上、たとえ相手が同意していても13歳未満の女の子と性交した場合、強姦罪が成立する。それはもちろん、幼女の判断能力が未熟だからだ。一体フィンランドで何が起きているのだろうか?

この性的虐待事件はフィンランド、ピルカンマー県の都市タンペレの小さな町で起こった。事件当時、被害者は10歳で、加害者の男はユセフ・ムハメッド・アブディン(当時20歳)と報道されているが、出身国は明らかにされていない。アブディンは寂れたアパートの庭で、10歳の少女との性交をし、また彼女と性的なメッセージを交換していたと言う。

検察はこの男に強姦容疑で厳しい判決を求めていた。しかしアブディンは、未成年者への性的虐待として有罪判決を受けたものの、量刑はわずか3年でレイプ罪には問われなかった。

判決は検察の思惑を挫き、一般市民を激怒させたが、控訴裁判所もこの判決を支持し、「性的行為が暴力を伴ったり、被害者児童が恐怖により支配された証拠はない」と述べた。そしてこの判決には、刑事法の教授である東フィンランド大学のジュッシ・タパニ教授とトゥルク大学のマティ・トルバン教授らが司法判断に関わり、「活発な議論の末の判断である」と口をそろえた。

しかし、タンペレ大学の児童精神科の教授であるトゥーラ・タミネン氏はこれに強く反発する。教授はメディアに、「10歳の被害者は何が起こっているのかを明確に理解していなかっただろう」と述べた。

一般市民の怒りをよそに、最高裁は地方裁判所と控訴裁判所の判決を支持しており、加害者の移民男性に対する刑は覆らないという。

その事件は、全国的な議論を広げた。フィンランド議会の法律委員会の委員長を務めるカリー・トルバネン議員は、子どもの性的虐待を扱う刑法は改正されなければならないと主張し、このような犯罪に対してより長い刑期を科するべきとの立場を表明している。

そして「私が希望する改正案は、子どもに対する重大な性的犯罪全体に、より厳しい判決を導入するものになるだろう。私の見解では、たとえその行為が暴力的なレイプの域まで達していなくても、子どもの脆弱性を考慮して完全に正当化される」と付け加える。

フィンランド法務大臣も、未成年者に対する性的犯罪を罰する法改正を厳しく要求している一人だ。大臣は、「子どもたちは、利用可能なすべての手段によって暴力や性的暴行から保護されるべきだ」と述べた。

この事件の舞台となったタンペレは、有名なムーミン谷博物館もある平和で美しい街だ。しかしまた同時に、1999年にタンペレで開かれた欧州理事会で合意された移民に関する「タンペレアジェンダ」の舞台でもある。

タンペレアジェンダは移民政策に関する記念碑的な存在であり、EU機関にとって非常に重要な基本理念であると言われている。一方、昨今のフィンランドは、移民の急増で市民との間に摩擦が増えているという報道もよく目にする。この判決には、事件からできるだけ市民の目をそらしたい政府の思惑が見え隠れすると考えるのはうがち過ぎだろうか。

以下ソース
http://tocana.jp/2018/05/post_16877_entry.html

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