一時は女子野球のチームにも籍を置いた。しかし、女子だけの野球は彼女のレベルには物足りなかった。

「一日の練習量が女子と男子とではまるで違う。一日で男子との差が開いてしまう気がした。自分がここにおっていいのかなと思って、辞めました。本当は土曜日とかに女の子の友だちとカラオケに行ったりしたいんですけど、明日のピッチングへの影響を考えると、控えちゃいますね」

男子選手を手玉にとる喜びはあるか──。そう問うと、島野さんはこの日一番の笑顔を見せた。

「マウンドではあんまり、男子とか女子とか、考えていないです。普通に目の前のバッターを抑えたいということだけですね」

将来は女子プロ野球選手となり、マドンナジャパン(女子野球日本代表)の一員として世界の舞台に立ちたいという夢もある。

「とにかく今は(シニア、ボーイズ、ヤングリーグなど中学硬式野球の団体の垣根を越えて日本一を決める)ジャイアンツカップにみんなで出場して、優勝することが目標です。まずは予選を勝ち抜きたい。ゆくゆくは女子野球を広められるような存在になりたい」

高校は全国に20校以上ある女子硬式野球部の中でも屈指の強豪である神戸弘陵に進学予定だ。

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終わり