文部科学省の私立大学支援事業をめぐる汚職事件で、受託収賄容疑で逮捕された前科学技術・学術政策局長の佐野太容疑者は、2015年の山梨県知事選で自民党が候補者として擁立する動きがあったことで知られる。驚いたことに、当時の自民党・山梨県連関係者によると「佐野さんは、息子とアイドルの女性を引き合わせたがっていた」という。

「彼は初対面の人にも息子の自慢話をしていたぐらい溺愛していたんだけど、息子が山梨県出身のアイドルに詳しいという話をしていて、もし当選したら山梨県出身アイドルの誰かを何かのイベントに起用して、息子に会わせてやりたいというようなことを言っていた。冗談半分だったかもしれないけど、裏口入学に奔走したぐらいだから、知事になっていたら本気でやっていたかも」(同)

佐野容疑者は、文科省官房長だった昨年5月、東京医科大学から、文科省の「私立大学研究ブランディング事業」の対象校に選定してほしいとの依頼を受け、その見返りとして今年2月、同大を受験した息子を合格させてもらった疑いで逮捕された。大学はこの便宜により5年間で1億5,000万円の助成がなされる見通しで、すでに1年分の3,500万円の交付を受けている。

裏口入学に成功したと見られる息子は合格前、センター試験のわずか16日前にセブ島に旅行する余裕をTwitterで明かしていたことが指摘されているが、本人らしきアカウントの過去発言では、やたらと橋本環奈らアイドルに熱を入れている様子もうかがえた。その中で「山梨出身アイドル」といえそうなのは、過去に「世界で最も美しい顔100人」に選出されたこともある若手女優の小松菜奈だった。

ある芸能ライターによると「厳密には小松は東京生まれの山梨育ちであるらしく、デビュー当時の資料を見ると東京都出身になっています。その後、山梨育ちを強調する狙いがあったのか、所属のスターダストプロモーションの提供資料では山梨県出身に変えられていた」という。それだけに、もし山梨県ゆかりの仕事があれば喜んで引き受けたのではないかと思われるが、結局、佐野容疑者は知事選には立候補しなかった。

「あの知事選は前知事が引退を表明して、まず民主党の衆議院議員だった後藤斎氏が真っ先に名乗りを上げて離党した。そこで自民党は対抗馬として甲斐市長の保坂武氏ら複数の人物に出馬を打診していたんだけど、そこで有力候補に名前の挙がったのが当時、大臣官房審議官だった佐野さんだった。彼は政治家ではなかったけど、元山梨大学副学長という肩書きもあって、県連が認めていた。結局、佐野さんが望む『100%当選が約束されているなら』という状況にはなく、出馬の話はまとまらなかったけど、あのとき出馬していたら立場は違っていて、逮捕もされなかったはずだ」(前出・県連関係者)

しかし、エリート官僚を汚職に走らせてしまったのは、倍率16.5倍の東京医大に息子を合格させるためであり、その溺愛ぶりを考えれば、知事になっても息子になんらかの便宜を図ろうとした可能性はある。その息子本人と見られるTwitterには過去「死ぬまでに橋本環奈と本田翼と小松菜奈と浜辺美波と清井咲希に会えなかったら死ぬわ」とまで書かれており、そんな愛息のためにアイドルひとりを引き合わせるぐらいのことはしていたかもしれない。

以下ソース
http://www.cyzo.com/2018/07/post_168918_entry.html

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