人生の「成功」を定義するのは難しい。だが、高収入を得て両親より良い生活を送ることを「成功」とするなら、その成否の鍵を握っているのはDNAかもしれない。最近発表された研究によると、成功者たちは特定の遺伝子変異をより多く持っていたことが明らかとなった。今月9日付の英「Daily Mail」が報じている。

親よりも良い教育を受け、職に就き、より多くの富を手に入れた「成功者」には、そのDNAにある特徴があることが判明した。米・デューク大学医科大学院のダニエル・ベルスキー氏らが今月9日付で「米国科学アカデミー紀要」に発表した論文によると、それは「教育のための遺伝子群」で、これらの遺伝子のポリジェニックスコア(PGS、複数の遺伝子変異によるリスクを総合的に評価し、数値化したもの)が高い人ほど人生に成功する可能性が高いという。

ベルスキー氏らは米国・英国・ニュージーランドの2万人もの人々について、教育に関連するといわれている複数の遺伝子とその変異を調べてPGSを計測し、そのPGSと教育レベル、職業、収入などの関連を調べた。すると、PGSの高い人々は調査したあらゆる場所で、生まれた家庭の社会的階層にかかわらず、両親や兄弟より高い教育を受けており、キャリアでも成功し、より裕福である傾向が見られたというのである。だが一方で、意外なことに(?)、PGSの高さは幸福感や健康には影響していないという。

研究で明らかになったPGSが高い者の特徴は大きく次の4つ。

・赤ちゃん時代におしゃべりを始めるのが早かった。
・子供時代、文字の読み方を早く覚えた。
・38歳までにより社会的地位の高い職に就き、より多くの旅行をしていた。
・友好的で裕福な配偶者を得ている。

また、母親のPGSからはその子供の学業成績も予測できるといい、さらに両親が環境を整えることで子供の成功する確率が上がる可能性も示唆された。

だが、ベルスキー氏によると、遺伝学は社会的な階層の移動の約4%しか説明しないという。その理由の一つとして、PGSが高い人々がもともと社会的階層の高い家庭に生まれている傾向にあることが挙げられる。また、母親のPGSが子供の教育達成度に対し、子供自身のPGSとは独立して影響していることも明らかとなっている。さらに、遺伝的な要素の影響は属する文化やライフステージに応じて変化しており、その時々で影響力はまちまちであるという。

「教育のための遺伝子群」を操作して天才を生み出すことは難しいだろうと述べる一方、ベルスキー氏は政策や教育プログラムでギャップを埋めることは可能だろうと指摘する。今回の調査では、成功するかどうかはある程度遺伝子で決まる可能性がある一方で、与えられた環境で遺伝的な特徴を克服できることの両方が示されたといえるだろう。持って生まれた遺伝子を変えられない以上、結局我々にできるのは、与える環境を変えることだけなのだ。

以下ソース
http://tocana.jp/2018/07/post_17483_entry.html

★関連板★
■えっちな話題なら”ピンクニュース”
http://mercury.bbspink.com/hnews/
■新作AV情報なら”AV情報+”
http://mercury.bbspink.com/avplus/