睦月影郎『真・フェチ道』

“フェチの大御所”と言っても過言ではない睦月影郎氏が毎回、本当のフェティシズムを熱く語る本コラム。今回は、遠い夏の匂いを述懐してもらう。

匂いフェチには二種類あり、靴や下着など物を好む場合と、生身の匂いのみ欲する場合である。生身の場合は、ふとした拍子に彼女の吐息の匂いを感じることなど以外は、全て本人の許可を得て足や腋を嗅がせてもらうしかないだろう。当然、後者は恵まれた人でありフェチの大部分は前者である。

さて、物に染み付いたフェチに関し、夏になると必ず思い出すことがある。それは私が中学一年生、まだ十二歳の夏であった。祖父母が湘南で海の家をやっていたので、遊びに行くと海で遊ぶ合間に、荷物預り所の仕事を手伝った。そこで、実に多くの美女の下着を嗅ぐ機会に恵まれたのである。

ただ、まだ十二歳なのでオナニーの習慣はなく、射精して終わりという際限がなく延々と嗅ぎ続けていたのだった。もちろん勃起しているし性欲も満々なのだが、オナニーに目覚めるのはこの翌年である。

とにかく、脱いだ服の入った籠を預けに来る美女の顔を覚え、彼女が海へ行くと、すぐその籠から下着を探るのだ。東京などから来た綺麗なお嬢さんは日の射す波間で遊び、十二歳の少年は預り所の薄暗い中で悶々と蠢いていたのである。

海からは、山本リンダの、リズムでフリフリ、だとか、パープルシャドウズの小さなスナックなどの曲が流れていた。まだシャワートイレもない時代は、どんなお嬢様でもパンティには大小のシミがはっきり印され、生々しい匂いを沁みつかせていたものだった。

私は無垢ながら、そうした美女たちのナマの匂いを順々に貪り、秘密を知ったような気になり大興奮していたのだ。今だったら、これ以上ないパラダイスだが、逆に射精以前だったから、夢中になりすぎず、人に見つかることもなかったのかもしれない。とにかく夏になると私は、今もあの時の匂いの数々を思い出してしまうのである。

以下ソース
http://www.dansen-web.com/article/detail/3412076/

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