米食品医薬品局(FDA)は7月30日、レーザー治療などの「腟の若返り術」にエビデンスはなく、熱傷(やけど)などのリスクがあるとする声明を発表した。

「腟の若返り術」は、医療機器を使ってレーザーなどで腟の一部の組織を切除し、形を整える施術だ。更年期の症状、尿失禁、性機能の改善などの効果が宣伝され、普及している。

FDAが有害事象に関する報告書や文献を調べたところ、「腟の若返り術」によって腟に熱傷を負った症例、傷跡ができた症例のほか、術後の性交痛、腟の慢性的な痛みや痛みの再発などの有害事象が発覚した。

FDA長官のScott Gottlieb氏は「FDAは、子宮頸部や腟に前がん病変などの異常な組織がある場合や、生殖器の疣贅(いぼ)の治療が必要な場合は、レーザーを利用した医療機器の使用を承認している。だが、腟の若返り術や、乳がん治療後の女性に対する施術に対しては、医療機器の安全性と有効性を確認していない。腟の若返り術は、極めて深刻なリスクがある」と強く警告している。

最近、FDAは「腟の若返り術」に使用する機器販売会社7社が行っている不適切な市場調査を警告する通知を出した。30日以内に通知に対処しなければ、強制措置を辞さない考えだ。

Gottlieb氏は「消費者をだます施術の市場調査は悪質だ。施術を受けた女性が負傷したり、治療の効果が期待できる重症患者から治療の機会を奪う恐れもある。すべての女性は、治療選択肢のベネフィットとリスクについて医師と話し合うべきだ」と強調している。

FDAは、今後も「腟の若返り術」による問題を注意深く監視し、国民に情報提供を続ける方針だ。

いつまでも若々しく生きたい。女性器のアンチエイジングは、すべての女性の切望だろう。だが、過剰な情報の氾濫は、「腟の若返り術」のベネフィットとリスクの冷静な判断を迷わせる。

膣のゆるみ、腰痛、冷えは、膣まわりの老化が原因、膣内の細胞が活性化する膣ケアは欧米の常識、「見た目も機能も16歳に戻る、などとセンセーショナルに喧伝する情報が巷に溢れているからだ。「腟の若返り術」。その対策を簡単にまとめよう。

アメリカ形成外科学会(ASPS)によれば、閉経、母乳育児、化学療法、放射線療法などによって細胞がダメージを受け、エストロゲンが低下すると、膣内の状態が変化するため、膣の潤いや弾力性が衰える。その症状を改善する「腟の若返り術」は、膣の乾燥、失禁、セックス痛などを緩和するケアと、性器の形を変える美容手術に分かれる。

ノースウエスタン大学ファインバーグ医学部産婦人科のローレン・ストレイチャー臨床准教授(Prevention誌編集顧問委員)は、「膣の乾燥」の改善法を「性交時にシリコンがベースの潤滑剤を使うと滑りがよく、長持ちし、性器に炎症を起こしにくいので、推奨する」とアドバイスしている。

膣のモイスチャライザーは、膣の組織を厚く弾力を高め、自然な潤いが得られるので、週2〜5回、膣の中の周囲に使えば効果がある。

膣用のエストロゲン製剤(クリーム、錠剤、リング)も、安全性と有効性が高い。膣に挿入して、潤いと弾力性を高める効果がある膣の座薬も選択肢になる。

そのほか、FDAが認可している医療用CO2(炭酸ガス)レーザー治療(施術できるのは婦人科医のみ)は、膣と外性器の細胞を刺激し再生する。

ただし、重要な注意点がある――。膣は強い自浄作用があるため、特に神経質になるほどに清潔に保つケアは必要ない。だが、更年期の症状、尿失禁、セックス痛、膣の乾燥などの深刻な悩みがあれば、婦人科の専門医に相談し、正しい診断を受けてほしい。それが「膣の若返り」の最善策だろう。

以下ソース
http://healthpress.jp/2018/09/post-3785.html

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