フェチの大御所”と言っても過言ではない睦月影郎氏が毎回、本当のフェティシズムを熱く語る本コラム。今回は、久々のテレビのお仕事…である。
先日、久々にテレビのお仕事が来た。マツコの「月曜から夜ふかし」という番組である。まず電話があり、官能界の××というキャッチコピーを付けたいと思います、と言われる。
官能界のスピルバーグとかディズニーとか手塚治虫はいかがでしょうなんて言われるが、どれも恐れ多いので、官能界のドラえもんにしてもらった。体型も似ているし、常にダメな主人公に力を与えて良い思いをさせる官能ファンタジーばかり書いているからだ。
そして後日、スタッフ三人が拙宅に来てインタビュー撮影。しかし男女三人とも平成生まれの若者たちだ。若い子たちに官能やらフェチやら話して分かってもらえるか心配だったが、それでも長く官能講師をしているので、何とかなったと思う。
一人の若いアシスタントの女の子が飛び切りの美女で、私は用もないのに中座して玄関に行き、こっそり彼女の靴を嗅いだのは言うまでもない。まあ、フェチ男の家に来た以上は、そんな行為は予想していなければいけない(していないだろうが)。とにかくフェチ男というのは、油断も隙もなく、普通に喋っていながら、常にそうしたアンテナを張り、チャンスを窺っている生き物なのである。
中学高校の頃からサークルで集まったりすると、好きな子がガムを噛んでいると、それをどこに捨てるかちゃんと確認し、あとから拝借する。まさか談笑しながら、私がそんなことを考え、実行するなど彼女は夢にも思っていないだろう。
だから興奮するのである。誰もが憧れるマドンナの、唾液の沁み込んだガムなら誰でも欲しいはずで、それをみすみす見逃している男子たちは何てバカばっかりだろと思っていたものだ。
しかし最近は、私の性癖は誰もが知り、女性の方から「はい」と爪楊枝やハナをかんだティッシュなどをくれるから、密かなときめきは失われてしまった。
以下ソース
http://www.dansen-web.com/article/detail/3046858/
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