戸叶和男『日本奇習紀行』

 1982年公開の渡辺護監督のロマンポルノ映画『セーラー服色情飼育』では、一目ぼれしてしまった女子高生(河愛かずみ)を我が物にするため、“怪優”下元史朗演じる大学教授が、その母親に接近。わざわざその再婚相手となった上で彼女を殺害し、最終的には当初の目的どおりに、彼女の娘である女子高生を手に入れるまでのプロセスが描かれているが、実はこうした“なんとも回りくどい”手段を使ってでも、少女たちの“青い性”を手に入れんとする不届者というのは、いつの時代も存在するようだ。

「……ああ、たしかに。かれこれ50年近く前になるけども、そういう習慣があったにはあったよね、昔は」

 かつて西日本のとある地域に実在していたという、“ある奇妙な習慣”についてそう語るのは、現在、中部地方のとある小都市で余生を過ごし、最近では時折訪ねてくる曾孫と会うことだけが生甲斐だと語る岡本義道さん(仮名・81)。岡本さんの話によると、その昔、この地方では、“再婚”にまつわる“なんともおかしな掟”が存在していたのだという。

「今みたいな時代と違うから、昔はね、再婚するっていうのは、ちょっとした金持ちでもない限り難しかったんだよ、男でもね。女ならばなおさら。けど、そのうちにね、若い娘がいれば話は別。その娘を“エサ”にね、再婚することができたんだよ」

 なんでも、岡本さんの話によると、それが死別か離縁かはともかく、再婚という行為自体がなかなか難しかった時代、男性はもちろんのこと、女性はさらに再婚することが困難で、たとえば若くして夫に先立たれてしまった場合などは、その後、よほどのことがない限り、終生、独り身で過ごすことを余儀なくされたものだったという。しかし、当地においては、再婚を望む女性に「娘」がいた場合、その娘と“セット”にすることで、労せず再婚することができたのだという。

「要はね、薹(とう)が立った奥さんはまだしも、未婚の若い娘はそれだけで価値があるだろ? だからね、ハナからそっちを目当てにしてね、再婚するんだよ。そうそう、娘の母親の方だって、それを百も承知で、自分の再婚話を取りまとめるの。だからね、このあたりじゃ、娘のいる後家さんなんかが再婚して、娘の方に再婚相手の男との子供ができるだなんていう話は、別に珍しいことじゃなかったんだよな。実際、そういうことは見て見ぬフリを決め込むことになっていたからね、習慣として。だから別にそういうことで肩身の狭い思いをするとか、そういうのはなかったと思うよ」

 若い娘の“青い性”を貪りたいがために、その母親との再婚までしてしまう男というのは、それだけで如何なものかと思うところであるが、そうした事態になることを百も承知で、自身の再婚を目指す母親というのも、当世に生きる我々からすれば、さらに理解に苦しむところだ。

「まあ、昔はね、女の人は食っていくだけでも大変な時代だったから。みんな心の中じゃ思うところあったにせよだよ、娘と一緒に路頭に迷って飢え死にするよりはまだマシだと思って、あくまでね、“苦肉の策”として、そうしてたんじゃないかな」

 再婚後、その相手男性と自身の愛娘との間に、事実上の孫にあたる子供が生まれることを想定し、夫との籍を入れることなく内縁関係を続け、場合によっては、夫と愛娘との間に生まれた赤ん坊の“子守役”として余生を過ごしていたという、当地のシングルマザーたち。その背景に、やむにやまれぬ事情があったにせよ、現代の我々からすれば、やはり理解に苦しむところである。

以下ソース
https://tocana.jp/2018/10/post_18137_entry.html

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