雪辱のチャンスだ。先場所、41回目の優勝を全勝で飾った横綱白鵬(33)が大ピンチに陥った。右ひざを骨折し、手術を受けたのだ。この万年大本命の緊急事態で勢いづいたのが復活優勝を目指す稀勢の里(32)と、やはり白鵬とは因縁深い元貴乃花親方(46)。果たして2人は、積年の“恨み”を晴らすことができるか。

 これまで白鵬の活躍を苦々しい思いで見つめ、あるいはその陰で泣いてきた反白鵬派にとっては、まさに好機到来だ。先場所の白鵬は万全だった。41回目の優勝を歴代最多の13回目の全勝で達成。千秋楽翌日の優勝一夜明け会見では、
「夕べは気持ちよく眠れました。自分に少しご褒美をあげたいと思います」
 と上機嫌で語り、午後の便でモンゴルに凱旋帰国している。

 そんな白鵬に赤ランプが点滅したのは、秋巡業が始まって1週間あまり経ってから。右ひざの痛みを訴え、10月11日の愛知県春日井市巡業では土俵下に現れたものの、四股すら踏めない始末。引き上げるときは付け人の肩を借り、右足を引きずるような様子まで見せた。
「痛みは7月から続いている。まあ、うまく付き合いながらやっていくしかない」

 険しい顔で説明していた白鵬だが、翌12日、ついに我慢し切れずに病院で検査を受けた結果、右ひざを骨折していたことが判明。さらに、その骨片がひざの腱(けん)やじん帯に当たって痛みが生じ、炎症を起こしていることも分かった。

 このため、白鵬はただちに巡業を離脱して帰京。18日に都内の病院で骨片を摘出する内視鏡手術を受けた。19日に病院を訪れた師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)が白鵬の様子を明かした。
「思ったよりもスッキリした表情だった。焦らずにやっていくしかない」

 気になるのは後遺症だ。術後、約2週間のリハビリが必要で、本格的に体を動かせるようになるのは10月末の福岡入り以降になる。初日を来月11日に控えているため時間はあまりない。
「もともと白鵬はケガに弱いタイプ。2場所前も、初日から3連勝しながら、突然、支度部屋で準備運動中、足元のシートを止めていたビニールテープに足を滑らせ、ひざを痛めたと4日目から休場し、周囲をビックリさせています。年齢も年齢である上、下半身のケガですから、おそらく今回もそんなに無理はしないはず。休場することも十分想定されます」(担当記者)

 もし休場となると今年になって4回目。しかし、白鵬は2年後の東京五輪まで現役でいることを目標に掲げている。

「休んでは出る、というのは究極の延命策だ」
 このように冷ややかに話す関係者もいるが、問題はその影響だ。

 白鵬が休場した初場所は関脇栃ノ心、春場所は横綱鶴竜、名古屋場所は関脇御嶽海が優勝するなど、予想もしなかったヒーローが誕生している。たとえ強硬出場に踏み切っても、万全の状態でないことは明白で、優勝戦線は混沌とし、活気づくのは間違いない。

 果たして、このチャンスを生かすのは誰か。完全復活が待たれる稀勢の里も、その有力候補の1人であることは間違いない。先場所、9場所ぶりに土俵に戻ってきた稀勢の里は10勝5敗と2ケタの勝ち星は挙げたものの、モロ手を上げて合格とは言えなかった。

「来場所(九州場所)も前半で負けが込んで休場するようなら、何か考えないといけない」
 横綱審議委員会ではそのように話されており、復活を印象づけるには優勝争いに加わり、勝ち抜くことが必要だ。白鵬が絶不調、あるいはいないとなると、その可能性が大きく広がることになる。

 因縁のライバルの不幸は蜜の味―。

 まるでこの白鵬の巡業離脱に合わせるように、稀勢の里は巡業先で稽古を本格化。白鵬が手術する前日の17日、当日の18日と2日連続で御嶽海と三番稽古(同じ相手と繰り返す稽古)で汗を流し、久しぶりに充実した笑顔を見せていた。
「(今回は)仕上がりがいい感じがする。新鮮というか、いい感じですよ」

続く

以下ソース
https://wjn.jp/article/detail/1737873/

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