少年時代に天職と心に決めた自動車への愛。そこにつけ込んだ雇用主にタダ働きさせられていたと知り絶望した私は、とにかくお金が稼げる次の仕事を探しました。

 新しい職場は故郷静岡の中古車販売会社。これまでの整備ではなく、営業を志望しました。整備士時代に培った、クラシックカーやスーパーカーの知識は人一倍。お客さまが何を望み、予算はどれくらいで、どこに重きを置いているかを、しっかり把握した上で車を勧めました。成績は入社から3年間、ずっと一番。毎月の電話料金さえ工面できなかった生活から、貯金さえできるゆとりが出てきました。

 そうすると、眠らせていたはずの強い衝動が、また自分の中で膨らんできます。考えてみれば、確かに車いじりは楽しいものですが、まず自動車メーカーがつくってナンボのもの。何かを生み出すメーカーへの敬意はあこがれに変わり、「0から1を生み出したい」という気持ちが抑えきれなくなっていたのです。

 休日が来るたび、自動車用品店や電器店、ホームセンターなどを巡り歩くようになりました。何が目的だったと思いますか。「この商品は何を達成する目的を持ち、どんなお客さまに喜びを与えているのか」。ひとつひとつ、作り手の意志をくみ取るのです。お金こそかかりませんが、ものすごく疲れる作業でした。

 そして研究が進むにつれて、つくづくと痛感させられたのです。「日本はすごい!」。製品はきめ細かく、予算に応じたグレード分けも行き届いている。メーカー名だけでなく、ブランド名のイメージでもアピールできる。それを小売店は価格帯ごとに上手に並べ、工夫を凝らして陳列する。「メーカー」「ブランド」「売り場」のすべてで、恐ろしいまでに計算され尽くされている。

 勝ち目がない−。今から参入して、既存のメーカーと勝負できる「0から1」の製品を世に送り出そうという野望に、半年間の研究が突きつけたのは厳しい現実でした。

 焦りや不安を抱えたまま、久しぶりにふらりと立ち寄ったアダルトショップ。その暗くて狭い一角に迷い込んだとき、私は人生のターニングポイントに出くわしたのです。

以下ソース
http://www.zakzak.co.jp/lif/news/181101/lif1811010004-n1.html

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