2015年6月、内戦下のシリアで武装勢力に拘束され、約3年4カ月ぶりに解放されたジャーナリストの安田純平氏(44)が2日、東京・千代田区の日本記者クラブで記者会見を行った。解放後、お決まりの「自己責任論」をはじめ、「プロ人質説」まで浮上する中、会見では淡々と拘束までの経緯や拘束中の生活について説明した安田氏だが、果たして真相は語られたのか? 

 日本国内に数人しかいないとされる認定FACS(Facial Action Coding System:顔面動作符号化システム)コーダーのひとりで、微表情研究者の清水建二氏に、会見中の安田氏の心理状態について推測してもらった。

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 こんにちは。微表情研究家の清水建二です。本日は、11月2日に行われた安田純平氏の表情分析から見える、安田氏の心理について考えたいと思います。表情分析に用いた動画は、「安田純平さん 帰国後初会見 ノーカット#1〜17(18/11/02)」です。

 会見で安田氏は、3年4カ月にわたる長期の監禁生活を叙述的に語っている様子が見受けられました。安田氏は、自分の身に何がどのように起きていたかをなるべく詳細に説明し、その出来事から思考し、推論した考えを2時間40分の間、丁寧かつ冷静に述べていました。

 こうした会見の中で、安田氏の表情から感情が微表情として生じる瞬間が何度かありました。微表情とは、抑制してもし切れない感情の現れのことです。早いものだと、0.2〜0.5秒ほどの瞬間的な表情になります。微表情含め、表情が生じるというのは感情的になっていることを意味します。感情的になる場面というのは、その人が生きていくために重要だと感じている瞬間です。そのため、冷静な語り口と態度の中でも感情が表情として現れる部分をピックアップすることで、安田氏が何を重要だと考えていた(いる)のかを推論することができます。

 本記事では会見の中で微表情が生じていた2つのトピックに焦点を当て安田氏の心理を推論してみたいと思います。

 最初は、安田氏が拘束された経緯を語る場面です。このトピックについて語る安田氏からは「言動不一致状態」が観察されました。安田氏は何度か違和感を抱くものの、ガイドに促されるままにシリア入りをしたといいます。ほどなく自身が誘拐されたことに気づくのですが、安田氏はこれを「凡ミス」と言います。「凡ミス」という軽い言葉の響きに対して、安田氏の表情からは感情的な様子が垣間見られ、この出来事に対して「凡ミス」ではなく、大きな失態だと認識していることが推論されます。

 具体的には、♯2(5:04)の場面です。「ま、そうですね。両腕をまぁ、強くではないんですが、ま、つかまれるというか、ま、なかば促すようではあったんですが〜略〜移動していきました」との発言時、の最初の「ま、」という瞬間、右の頬と口角が引き上がります。これは軽蔑の微表情です。

 軽蔑とは、人あるいは自分を見下す感情です。この感情の現れが、強い表情筋の動きと共に生じています。表情筋の強さと感情の強さとは連動していますので、強い軽蔑を抱いていることがわかります。ガイドの振る舞いが通常のガイドとは違うと安田氏は思ったのでしょうか。そうだとすれば、違和感にもっと敏感に反応できなかった自分に対する軽蔑だと思われます。あるいは、自分をだましたガイドに対する軽蔑でしょうか。会見から得られる情報では、これ以上軽蔑の理由はわかりません。しかし、少なくとも、「凡ミス」という軽い言葉で表現できるようなものではないと、安田氏自身も自覚されているのではないかと考えられます(なお「凡ミス」という言葉自体は、♯2(5:04)の場面ではなく、♯14(4:48)の場面で安田氏の口から語られます)。

続く

以下ソース
http://www.cyzo.com/2018/11/post_180924_entry.html

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