日本の人権団体「ヒューマンライツ・ナウ」が、人間ピラミッドなどの組み体操は「極めて危険で重大な事故も起きているのに、日本政府は子どもを守る方策を十分に講じてこなかった」とする報告書を提出し、委員会が受理。報告書は組み体操の実施見直しを日本政府に勧告するよう委員会に求めている。
審査は日本の条約履行状況を点検するのが目的で、開催は2010年以来となる。委員会は今月16、17日の審査会合などを経て、2月上旬に勧告を発表予定。報告書によると、15年に大阪府八尾市の中学で組み体操が崩れ複数の生徒が負傷する事故があり、危険性を巡る議論が起きた。当時年間8000件以上の事故が起きていたとされ、スポーツ庁は16年、事故の防止に関する方針を都道府県教委などに通知。廃止に踏み切る自治体もあったが、全国的な動きにはならなかった。
組み体操が原因のケガは何度も報道されてきた。特に人間ピラミッドの事故が大ケガにつながる。表現力や協調性や達成感を子供に与える良い面もあるが、マスゲームなどに代替可能でもある。事故が起こるたびに「組み体操はもうやめよう」との意見も出てきたが、それでも大多数の学校で続いている。
ある小学校教諭A氏は「行事を作るのは簡単。作った行事をなくすことはとても難しい」と説明する。組み体操をやめようという動きが出てくる時に反対するのは、保護者(地域住民)、子供、教師だという。
保護者は「私たちが子供の時はやっていたから」という経験の一点で反論してくる。「体罰と同列にしてはいけないけど、『私たちもやられたから大丈夫』という理論ですよね」とA氏。
次は子供。低学年の時はダンスなど簡単なものに取り組むが、高学年では組み体操をやる。彼らの中では「お兄さんになったら絶対に組み体操をやるもんだ」と心は決まっている。なにしろ、運動会では組み体操をビシッとキメる姿は格好良いのだ。それがなくなったとしたら、悲しむのは子供たちかもしれない。
そして教師。「ほかの先生たちがやめようとしても、声が大きくて影響力の強い体育主任が『絶対にやるんだ』と主張して通ってしまうことがある」(A氏)
別の教諭B氏は「体育教諭が『隣の学校は4段の人間ピラミッドをやったから、うちは5段やるぞ』とゴリ押ししてきたこともある」とも。
しかし、組み体操を継続させている一番の要因は、学校のシステムだ。「運動会は2か月前から計画立案する。5月に運動会を開催する学校はとても間に合わない」(A氏)。そうなれば、自然と「昨年と同じプログラムでいいや」となるわけだ。
文部科学省からは「安全の徹底」が下々まで言い渡されている。その状況で組み体操をすることに矛盾を感じる教師も多い。別の教諭C氏は「子供の体が昔より弱くなっている。学校外の活動が忙しくて、運動会の時間を短くした学校もある。いずれ、組み体操はなくなると思う」と語る。
組み体操は“悪”ではない。今は「継続派」が主流だ。「4段ピラミッドでも最下層がもっとも負担のない方法もある」(A氏)。B氏は「うちは3段が上限だけど、体力のない子は1段にしている。3段の近くに、両手両ヒザをついた子が何人かいて、エジプトのピラミッドとスフィンクスみたいなイメージです」。
やるなら、安全に十二分に気をつけるしかない。
以下ソース
https://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/1246036/
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