か……。
●自殺者が続出するという“地図から消された村”(宮崎市佐土原町)
2017年10月、まず初めに訪れたのは、宮崎市佐土原町にある「上田島・下田島」と呼ばれる地域である。
こちらは、1889年に町村制施行に伴って合併されるまで、「上田島村」と「下田島村」が実際に存在しており、その名前が「上多島・下多島」と酷似していることが候補地とされる大きな理由だ。
さらに、宮崎では自殺が多いと言われていること、付近にコツコツトンネルと言われる心霊スポットがあることなども、疑いのかかる理由となっているらしい。
訪れた佐土原町は、かつて戦国大名・島津氏が治めた佐土原藩の城下町だ。05年まで独立した佐土原町として宮崎郡に属していたが、06年に宮崎市に編入され、県中心部で働く人のベッドタウンとして開かれている。
佐土原町の中心地からほど近い上田島は、片田舎の地方小都市という言葉がぴったりくる地域で、村や集落といった感じは皆無である。
ここでは《部外者を立ち入らせない祭りを行っており、一方で自殺者が相次ぐ不気味な集落だった》ということで、周辺の住民に話しかけてみたが…。
「県の自殺者が多いという話は聞くが、上田島や下田島で自殺があったなんて聞いたことがない」(50代・女性)
「上田島では鬼子母神の祭り、夏祭りなどを行っているが、下田島でそのような秘密の祭はないと思う」( 60代・男性)
出て来るのは、そんな声ばかりだった。
一方の下田島はと言うと、こちらはJR佐土原駅などが設置された地方の繁華街だったことが判明する。
2ちゃんねるに投稿が行われたのは08年。書き込みの内容によれば、投稿者は4年前まで住んでいたということになり、この地が下多島村であったとすると、04年までは部外者を立ち入らせない祭りを行う閉鎖的な集落であったということになる。
わずか10年あまりでこれだけ発展するというのは、さすがに無理があるだろう。
付近の人に聞き込みをしても、「ここで自殺した人なんていません。自殺したい人は、このへんなら海のほうへ行くと思います」(40代・主婦)と、しごくごもっともな意見ばかり。
やはり、この地が上多島・下多島である線は薄いだろう。
続く
以下ソース
https://wjn.jp/article/detail/9688586/
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