「朴被告が保釈申請をしたところ、地裁は保釈保証金800万円で保釈を認めたのですが、高裁はそれ取り消し、請求を却下する決定を出したのです」(社会部記者)
殺人事件の被告に対して、実刑判決後に保釈を認めた地裁決定は極めて異例。地裁は家族内事件だったことなどを踏まえ、証拠隠滅や逃亡の恐れはないと判断したとみられていたが、東京高裁がそれを覆したのだ。
そうした状況の中、ある捜査関係者が苦虫を噛み潰したように言う。
「実は、当初から密室の殺人ということで決定的証拠に乏しく、事件の立件自体が“無理筋”という意見が警視庁内でも多かったんですよ。しかも、本人を調べでオトす(=自白させる)ことができなかったのは痛手だった」
朴被告は逮捕後の取り調べに対して容疑を否認し、黙秘に転じたという。
「司法解剖の結果、妻の死因は窒息。首には絞められたような痕があった。当初、警察に説明を求められた朴は『階段から落ちた』と話していましたが、その後、『妻は階段の手すりにかけたジャケットで首をつって自殺した』などと変遷。しかも、ジャケットからは妻の皮膚片などのDNA型は検出されませんでした。一方で、寝室のマットレスからは、妻の尿成分や、血が混じった唾液が検出された。外部から何者かが侵入した形跡もなく、警視庁は、朴が自殺に見せかけるために虚偽の説明をしたと見て、5カ月間の捜査の末、2017年1月10日、逮捕に至ったのですが……」(前出・社会部記者)
このまま否認を続ければ、高裁では無罪判決が出る可能性もあるという。
「うちは無罪を信じている。いまだ朴はうちの社員で休業扱い。有罪判決が出れば解雇せざるを得ないが、無罪放免なら復帰させますよ」(講談社関係者)
心証は真っ黒だが、証拠不十分で無罪放免なんてこともあるのか。
(浅野良仁)
以下ソース
https://k-knuckles.jp/6/4948/2/
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