今回、一人の男性から話を聞けることになった。田中さん（仮名）、27才、都内在住。夜な夜な池袋の町を徘徊し、路上で吐いている泥酔女性を見つけ、そのゲロを拾って持ち帰り、オナニーのオカズにしているというド変態野郎だ。
金曜の深夜１時過ぎ、待ち合わせ場所の池袋西口へ。ちょうど終電が終わったタイミングだからか、駅前のタクシー乗り場には行列ができている。このアポ時間を指定してきたのは、田中さんのほうだ。
「せっかくなんで、ゲロ拾いの現場をお見せしようと思いまして」
同行取材させてくれるとは。ありがたいというか、おっかないというか。
ぶらっと歩きだす。まもなく『山手通り』に出た。都心から埼玉方面へ抜ける幹線道路だ。
「ぼくはいつも、山手通りでゲロを拾ってるんですよ」
「それは何か理由があるんですか？」
「もちろん」
よくぞ聞いてくれたという感じでニコっと笑う田中さん。
「都心からタクシーで埼玉方面へ帰るときは、山手通りがよく使われるじゃないですか。池袋らへんって、泥酔したタクシー客がいったんタクシーを停めてオエーっとやることが多い場所なんですよ」
「なるほど」
「だから、ここで、泥酔の子がやってくるのを待ち構えるわけです。獲物を待つワニのような感じで」
言うならば、ゲロワニってか。考えたものですな。
さっそく、山手通りをウロウロし始める。
「田中さんは、いつからゲロが好きなんです？」
「３年前ですよ」
その夜、駅前で若い女が吐いているのを見かけた。連れの男に背中をさすられながらゲロゲロと戻すと、少し体調が回復したのか、肩を借りて去っていく。そのときふと、女が残していったゲロに目がとまった。
「ゲロの中に、まだ消化されていない固形物があって、何だろうアレと思って。拾い上げてみたんです」
「…はぁ」
「イカでした。で、そのイカを持ち帰って、それをチンコに当ててオナニーをしみたんですよ。そしたら得体のしれない興奮があって。そこからゲロにハマった感じです」
マニアックな性癖というのは往々にして奇っ怪なものだが、このエピソード、どう理解すればいいんだ？ いや、理解したいとも思わないが…。
そうこうしているうちに２時間が経つ。コンビニの前で一息つくことになった。んー、なかなか泥酔の子がやって来てくれませんな。
田中さんが言う。
「コンビニ前とか自販機の前って狙い目なんですよ」
「そうなんですか？」
「水を買いにやってきて、タクシーを降りたところでオェーみたいな感じですよ」
「なるほど」
とそのとき、一台のタクシーがコンビニの前に停まった。若い男が降りてくる。続いて若い女も。
んん？ 女が路肩に座り込んだ…。おいおい、吐きだしたぞ！
田中さんのほうを見ると、先ほどまでとは顔つきが変わっていた。
「ひとまず、吐き終わるのを待ちましょう」
笑顔は笑顔だが、目が笑っておらず、獲物を狙うように鋭い。本性を現したか。
待つこと15分、２人が再びタクシーに乗り込む。去って行った瞬間、田中さんが駆け出した。
「行きましょう」
動き早っ。すごいガッツキですな
近寄ってみると、ゲロはかなりの量が吐かれていた。ウドンらしき固形物が混ざっており、すっぱい匂いが鼻を突く。
これを拾うのか？想像してはいたが、なかなかだぞこりゃあ…。
あれ？ 田中さんが何やらカバンから小袋を取り出したぞ。ジップロックだ。…まさかそれに？
何のためらいもなく手づかみでうどんを拾っていく。こういう拾い方かよ。きったねー！
すると、ポケットティッシュを取り出した。汚れた手を拭くのかなと思いきや、ティッシュにゲロ汁を吸わせるカタチで集めていく。ったく、勘弁してくれよ…。
続く
以下ソース
https://tocana.jp/2019/08/post_106096_entry.html
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