《1から3までのいずれかの番号を○で囲んでください。1、私は、脳死後及び心臓が停止した死後のいずれでも、移植の為に臓器を提供します。2、私は、心臓が停止した死後に限り、移植の為に臓器を提供します。3、私は、臓器を提供しません。1又は2を選んだ方で、提供したくない臓器があれば、×を付けてください。【心臓・肺・肝臓・腎臓・膵臓・小腸・眼球】》
はたして、あなたはどの番号に○を付けているでしょうか? 日本人のほとんどが3だそうです。つまり、臓器提供を拒否しているのです。これは、欧米諸国と比べると、かなり異常です。そのため、日本では臓器移植が世界的に大きく立ち遅れています。
今年3月、人工透析を中止した患者が死亡したことが大きな問題になりました。この患者さんは腎移植すれば助かっていたはずです。人工透析は欧米では腎移植の「つなぎ治療」だからです。
なぜ、日本人は臓器移植に抵抗があるのでしょうか? それは、死に対する理解が進んでいないからと、制度上の問題だと私は考えています。そこで、まず「脳死」と「心停止」という2つの死について説明します。
脳死は、文字通り「脳の死」です。呼吸・循環機能の調節や意識の伝達など、生きていくために必要な働きを司る脳幹を含む、脳全体の機能が失われた状態です。脳が死ねば、やがて心臓も停止して「心停止」になります。脳からの指令が来なくなるので、体のすべての組織が停止し、体は冷たくなります。
ただし、人工呼吸器やクスリによって、しばらくは心臓や肺を動かしておくことはできます。このように、脳死と心停止には時間的なラグがありますが、どちらを「人の死」とするのでしょうか? ほとんどの国で脳死を人の死としています。
脳死は事故や脳卒中などで起こり、日本の年間死亡者数約130万人の1%弱が脳死から死亡していると推定されます。
臓器移植をする場合、脳死、心停止のどちらの場合でも行われます。ただし、脳死状態ではまだ臓器は死んでいませんから、フレッシュです。したがって、脳死状態での臓器移植のほうが望ましいのです。脳死では、移植できる臓器は心臓・肺・肝臓・腎臓・膵臓・小腸・眼球ですが、心停止後となると腎臓・膵臓・眼球に限られます。
脳死は誰にでも起こりえます。そのときどうするか意思をはっきりさせておき、家族と共有しておく必要があります。
2009年に「改正臓器移植法」が制定され、「親族に優先的に提供できる」「脳死下で本人の意思がわからなくても、家族が承諾すれば臓器提供できる」などの要件が加わりました。臓器提供者(ドナー)は増えましたが、まだ欧米にははるかに及びません。
アメリカでは、臓器移植は年間約2万5000件行われています。それに対し、日本は年間300件程度です。そのため、待機中に亡くなった人は、1995年からこれまでで6518人(臓器移植ネットワーク登録者)に上っています。
さらなる制度の改革が必要だと思います。たとえば、オーストラリアがやっているように、「ドナーになるということを拒否していない場合は臓器提供可とみなす」というように。
以下ソース
http://www.zakzak.co.jp/lif/news/190824/hea1908240001-n1.html
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