さて、そうしたなか、フェイクニュースが人々の記憶を改竄していることが最新の研究で明らかになった。
英紙「Daily Mail」(8月22日付)によると、アイルランド国立大学コーク校の応用心理学者ジリアン・マーフィー博士らは、2018年にアイルランドで行われた中絶廃止をめぐる国民投票に際して、有権者ら3000人以上にある実験を行なったという。
被験者らは国民投票に関する6つのニュース記事を見せられたが、そのうち2つは完全なフェイクニュースであり、ある候補者が違法行為に手を染めているというものだった。その後に、見せられたニュースについて知っているか聞かれ、その記憶を詳述するよう求めた。
その結果、被験者の50%近くが誤った記事内容について知っていると答えたという。驚くべきことに、記事には書かれてない内容まで語ったそうだ。もちろん彼らが語った情報は正しいものではない。
傾向として見られたのは、対立候補に対するフェイクニュースをよく覚えていたという。自分に都合の良いように記憶や情報が虚偽化されてしまっていたのだ。
「人々は自分の誤った記憶に基づいて行動します。そしてフェイクニュースがフェイクだと自分を納得させるのは難しいのです」(マーフィー博士)
また認知テストも行われたが、認知能力の高低はフェイクニュースの信じやすさとは無関係だったという。つまり、どんな人でもフェイクニュースを信じてしまい、自分の記憶を捏造するほどに信じ切ってしまう恐れがあるということだ。
マーフィー博士もフェイクニュースに騙されない方法は分からないため、今後、応用心理学の分野で研究されるべきテーマだと語っている。
ところで、こうした現象は今に始まったことではないのかもしれない。集団的虚偽記憶「マンデラ効果」は以前から知られている。これは、人種差別政策・アパルトヘイトの撤廃に尽力した20世紀の世界的なトップリーダーの一人であるネルソン・マンデラ氏は2013年になくなったが、このニュースが流れた時、少なくない人々の頭の中にクエスチョンマークが浮かんだことから名付けられた現象だ。多くの人がマンデラ氏は80年代に亡くなっていたと思い込んでいたのである。
もしかしたらマンデラ効果もフェイクニュースとそれに伴う自分都合の記憶改竄によって引き起こされている現象なのかもしれない。一方、マンデラ効果の原因はパラレルユニバースにあるとする仮説もあり、現時点でははっきりしたことは言えない。可能性の1つとして考えてもらいたい。
ともかく、2020年の米大統領選挙もフェイクニュースの嵐となりそうだ。狡猾なフェイクが横行する中、嘘を嘘であると見抜くためには一体どうすればいいのか? 今後の研究に期待したい。
以下ソース
https://tocana.jp/2019/08/post_108617_entry.html
★関連板★
■えっちな話題なら”ピンクニュース”
http://mercury.bbspink.com/hnews/
■新作AV情報なら”AV情報+”
http://mercury.bbspink.com/avplus/