台風一過から1週間が経っても、なお約12万5000軒で停電が続き、完全復旧にはさらに2週間程度かかるという(9月15日現在)。
千葉県大網白里市の自宅で被災したノンフィクション作家の柳原三佳氏は、停電のなかでの約50時間の体験をこう語る。
「地震や台風などに対する備えは十分にしていたつもりでしたが、予想していなかったのは“暑さ”でした。日中の気温は35℃を超え、体を冷やしたいのに、冷たい水すら飲めませんでした。
私は84歳の母と2匹の犬と一緒に車の中に避難していましたが、結局、停電が起きていない浦安市の娘の家まで運転して移動しました。車がなければどうなっていたかと思います」
万全の備えをしたつもりでも、想定外の事態が起きれば、意外な“盲点”に気づかされる。台風・豪雨の被災経験者が、「準備しておいて良かった」「足りなくて困った」と感じたものは何か。
停電に伴い、深夜の自宅が真っ暗闇となり、多くの人が灯りなしで過ごすことを余儀なくされた。
「暗闇では慣れている自宅ですら身動きが取れなくなり、どこに何があるかも分かりませんでした。唯一見えたのは、夜間にジョギングをする時に使っていた蛍光色のタスキでした」(千葉在住の60代男性)
暗闇で発光するテープを持っておくと、避難時に通路の動線の目印になる。
「暗闇で転倒してしまうと、高齢者にとっては骨折などのリスクにつながります。足元を照らすライトだけでなく、部屋のドア、通路、階段などに蛍光テープを貼っておくのも良いでしょう」(『シニアのための防災手帖』を監修した一般社団法人「地域防災支援協会」代表理事の三平洵氏)
いざという時に、懐中電灯がすぐに取り出せるとは限らない。真っ暗になったら自然に光るよう備えておくと心強い。
本来の用途とは異なるが、思わぬ役立ち方をするのが食品用ラップだという。
「災害時は、ケガの手当てに使う医療品が不足しがちです。そこで、ラップを傷口に絆創膏の代用品として巻くと、傷口を止血してくれます」(東日本大震災で被災地のボランティアにかけつけた看護師)
千葉県館山市では、強風で屋根瓦が吹き飛ばされた家屋で、応急処置としてブルーシートを被せ、雨漏りを凌ぐ様子が連日報道された。それ以外にも様々な場面で役に立つ。
「過去の震災では、ワゴン車の後部ドアを開けてブルーシートをかけたり、避難所の間仕切りに使うことで、プライバシーを確保することができました。防災リュックの近くなどに常備しておくといい」(災害危機管理アドバイザーの和田隆昌氏)
家屋の崩壊、浸水などの状況になれば、避難所での共同生活が長引く可能性もある。そうなれば、災害後の不安も相まってストレスが溜まってしまう。
東日本大震災で被災した仙台市七郷地区の防災アドバイザーとして支援に入った菊池健一氏はこう語る。
「私がいた避難所では、普段の生活リズムがバラバラな子供から高齢者まで様々な年齢層の方がいました。夜になって高齢の男性が“電気を消せ”と騒ぎ出したこともありました。ご家族によると、その方は夜7時に寝る生活だったそうです。いびきや歯ぎしり、子供の声、大声など騒音トラブルに備えて、耳栓を防災袋に入れておくと良いでしょう」
ただし、周囲の音を完全に遮断していると、避難などに関する重要なアナウンスを聞き逃す可能性がある。家族や知人など、誰か1人が周囲の音を聞いておく環境が重要だという。
「また、夜中にトイレ移動する人が懐中電灯を照らすなど、やむを得ずライトを使う状況もありますから、アイマスクをつけて寝ると安心して眠れます」(菊池氏)
以下ソース
https://www.news-postseven.com/archives/20190920_1454895.html
★関連板★
■えっちな話題なら”ピンクニュース”
http://mercury.bbspink.com/hnews/
■新作AV情報なら”AV情報+”
http://mercury.bbspink.com/avplus/