一般に、セックスでのオーガズムは「良い」ことだとみなされており、セックスの満足度や楽しさの度合いを高めるものと考えられている。しかし、オーガズムに対して楽しさや喜びといったポジティブな感情ではなく、時には罪悪感や恥ずかしさ、あるいは体に裏切られたような思いなどを感じる……というのも珍しいことではないようだ。今年9月に心理学の専門誌「Archives of Sexual Behavior」に掲載された論文によると実に多くの人々が「望まないオーガズム」の経験があると回答しているというのである。一体どういうことなのか? 興味深い最新研究が明らかにした「オーガズムの暗黒面」を英「Daily Mail」(10月11日)が取り上げている。

「パートナーがオーガズムを感じていたといって、そのことが相手がセックスを心から楽しんだことを意味するとは考えるべきではありません」

 そう断言するのは論文の筆頭著者である米ミシガン大学の心理学者サラ・チャドウィック氏である。心理学ニュースサイト「PhyPost」の取材に対し、チャドウィック氏はオーガズムと感情が非常に複雑な関係にあることを強調する。

「これまでの研究で、オーガズムは一般に考えられているより遥かに複雑なものであることがわかってきました。そこで、我々は”悪い”オーガズムが存在するかを調査することにしたのです」(チャドウィック氏)

 調査はインターネットを使って行われ、726人がセックスとオーガズムに関するアンケート調査に参加した。すると、実に289人が”悪いオーガズム”を経験したことがあると答え、ネガティブなオーガズムについて経験談を送ってくれたのである。

 それらの回答から浮かび上がってきた「楽しくないオーガズム」の特徴の一つは、望まないセックスでのオーガズムを否定的に感じやすいということだった。強制的、あるいは合意はしたが望まぬセックスでオーガズムを感じたとしても、それを不本意に感じ、自分で望んだものではないし、自分の体に裏切られたような気がするといった、ネガティブな感情を抱きがちな傾向があった。

 また、ネガティブな感情を抱きがちな状況として、「相手からオーガズムを迫られて、プレッシャーを感じた時」が挙げられた。過去の研究で、男性はパートナーのオーガズムに「男としての自信」を感じる傾向があることがわかっている。そのため男性は、相手のためでなく自分のためにパートナーにオーガズムを感じるよう”強要”することがあり、女性はそれをプレッシャーに感じて、そんな状況で例えオーガズムに達しても楽しくないどころか、身体的・心理的な痛みや不快感を覚えることさえあるという。

 もちろん、このプレッシャーは男性側にも存在する。調査では、セックスでオーガズムに達することができず、挙句に相手が泣き出し、心を押し殺して行為に努めたという男性の体験が複数寄せられたという。ある男性は、「そのオーガズムに感じたのは、楽しさより安堵だった」と記述していた。

 さらに、調査では性的指向や性自認との関わりも示唆された。バイセクシャルであることを証明するために、異性とのセックスでオーガズムに達するようプレッシャーをかけられたという証言が多く寄せられたほか、トランスジェンダーの人々はオーガズムで「自分の体が間違った性別である」ことを思い出したと語っている。

「誰かにセックスを強いたり、相手がセックスしたくないときにオーガズムまで行為を続けたりすると、例えパートナーがオーガズムを感じたとしても、当のパートナーは相手に強制された、意志を無視されたといった否定的に感情に陥る可能性があります」(チャドウィック氏)

続く

以下ソース
https://tocana.jp/2019/10/post_118974_entry.html

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