ヨーロッパ大陸の地下に失われた8番目の大陸が眠っていた? 海外メディアが報じる最新の研究結果――。
約2億4000万年前の地球に存在したとされる超大陸・パンゲア。今日の七大陸を集約したこの巨大な陸地は、やがて北のローラシア大陸と、南のゴンドワナ大陸に分断された。
前者はヨーロッパ、アジア、北米となり、後者はアフリカ、南極大陸、南アメリカ、およびオーストラリアへと姿を変え――。かくして現れたのが、私たちのよく知る地球の姿だ。
そしてこのたび、世界地図に記された七大陸の影に、もうひとつの大陸が存在していたことが改めて確認された。ゴンドワナ大陸から生まれた8番目の大陸「大アドリア大陸」である。
先月公表された研究によると、グリーンランドほどの規模の大陸が約1億2千万年から1億年前にかけ、地質のうねりによって南欧の下へとゆるやかに押し込まれたことが示されている。
半ば水没状態であった大アドリア大陸は、強固なマントル層にぶつかった際に表層が剥がれ落ち、現在のヨーロッパ30カ国にまたがる山々の原材料となった。
「セーターを着ているとしましょう」
研究の筆頭著者であるダウ・ファン・ヒンスベルゲン氏は、セーターになぞらえ、大陸が消滅してゆく様子を示した。
テーブルの縁にこするように下へと腕を押し込むと、セーターの袖は手首を離れて、ひだを作りながらテーブルの縁から突き出してくる。このひだになった袖は「地殻の上部数キロメートル、つまりユーラシア大陸の数々の山脈に相当」し、まくられた腕は「現在マントルに沈んでいるプレート」であり、私たちの足元から数百〜数千キロメートル直下に位置している――とヒンスベルゲン氏は説明する。
大アドリア大陸の在りし日の姿を探るため、ヒンスベルゲン氏は同僚と協力し、ヨーロッパ、北アフリカ、西アジアの各国の地質データを10年間にわたって集約し続けた。
2億4000万年前の構造プレートの動きを追跡するために着目したのが、地殻に発生する天然の磁石である。熱い溶岩が移動する2つのプレートの境界で冷えると、磁性鉱物を含む岩石が閉じ込められる。
磁性鉱物はその時点における地球の磁場と向きを同じくし、列を乱すことはない。したがって研究者たちはその向きを参考にして、数百万年前にそれらの岩石が惑星のどこにあったかを計算できるのだ。
彼らは地中海地域の2300カ所の磁気性岩の調査を行うとともに、コンピュータによって構造プレートの動きをシミュレーションした。その結果、大アドリア大陸は2億2000万年前に現在のアフリカから切り離され、4000万年後にイベリア半島になり、それがさらに分裂したものと判断できた。
ヒンスベルゲン氏は取材に対し、約1億4000万年前までには、大アドリア大陸は群島を形成していたのではないかと推測を立てている。ニュージーランドの北島と南島を除き、全体構造の93%が海面下に沈む大陸の断片であるジーランディアと似通った状態だ。
その後は前述の通り、地球の構造プレートの運動によって、南欧の地下深くに吸収されてしまう。
「現在、最も深い部分はギリシャの地下1500キロメートルの深さにあります」(ヒンスベルゲン氏)
しかし、大アドリア大陸は完全に飲み込まれることはなく、わずかな名残を海面上に残した。それらの断片はトリノやヴェネツィアといったイタリアの一部となり、風光明媚なクロアチアのイストリア地方に姿を変えたのだという。
大昔の地球の姿を知ることは、未来を生きる人類に経済的な恩恵をもたらすかもしれない。
続く
以下ソース
https://tocana.jp/2019/11/post_120024_entry.html
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