家庭には、「料理」や「掃除」などの代表的な家事に分類できない「名もなき家事」が存在する。“毎日の献立を考える”“水切りカゴの食器を食器棚に戻す”“洗濯前に裏返しの靴下を元に戻す”“脱ぎ捨てられたコートをハンガーにかける”──。そんな「名もなき家事」だが、家族とうまく分担できると、生活はグッとラクになるだろう。

 そのうえで、手間を減らすための工夫をすれば、負担はさらに軽くなる。『「名もなき家事」を楽しく減らす法』(三笠書房)などの著書を持つ知的家事プロデューサーの本間朝子さんが言う。

「コンロの油汚れをサッと拭けるように9等分したキッチンペーパーをすぐ手に取れる所に置いておいたり、ベランダの物干し竿にもう使わないストッキングを常に結んでおいて干す前に動かせば拭けるようにしたり、ちょっとした工夫でラクになります」

 自分の手間はもちろん、家族がもっと家事に参加しやすくなるための工夫も大切だ。例えば、“自分のものは自分で管理するルールがあるのに、帰宅してからカバンや上着、鍵などをテーブルやソファに置きっぱなしにする夫”には、「ただいまコーナー」が有効だという。

「玄関に近いところに棚やハンガーを設置して、そこにコートやカバン、鍵を置けるようにすればいいのです。疲れて帰ってきてすぐにくつろぎたい日でも、これならストレスなくルールを守りやすい」(本間さん)

 本誌『女性セブン』の読者アンケート結果を見ると、「40℃の熱がある時、『あんまり無理するなよ』と言いながら洗濯物を渡された」(正社員・46才)、「『それくらいやったら?』と言われる。そっちこそ、それくらいって言うならやったら?」(パート・47才)と、いくらルールを決めても“男子厨房に入らず”を貫こうとする夫も多い。こんな腰が重い夫との家事シェアは、頼み方が重要だ。

「疲れてるからアレやっといて」では不充分だと、家事シェア研究家でNPO法人「tadaima!」代表理事の三木智有さんは言う。

「『熱があるから、洗濯物をたたんでくれたらゆっくりできて、明日には元気になれそう』『疲れてイライラしてるけど、あなたがコーヒーをいれてくれたらホッとするな』など、“どれだけ助かるか”を伝えると、頼まれた側もやる気が出ます」

 面倒くさがりの夫には、選択肢を提示するのがいい。

「『お皿洗いとお風呂掃除だったらどっちがいい?』と、複数の仕事を提案すれば、どちらか1つはやってくれる確率が上がります。『どっちがいい?』と言われると、『提案されたものの中から選ばないといけない』という気持ちになるのです」(本間さん)

 相手に主導権を渡しているように見えるので、プライドが高めの夫にも有効だ。

「よく、“頼んでもいつまでたってもやってくれない”と怒るかたがいますが、夫はもちろん子供にも、それぞれのタイミングがあります。今すぐではなく『19時までにテーブルを片づけておいてね』と期限を決めましょう」(本間さん)

 もしやらなかったとしても、絶対に自分で引き取ってしまわないこと。“夕食ができるまでにテーブルが片づいていないとどうなるか”がわからないし、やらなくても大丈夫だと思われてしまい、定着しなくなるからだ。また、夫のことは“家事の新入社員”だと思うと気が楽だと本間さんは言う。

「そもそも、家事をする習慣のない人は、何をどうすればいいのかもわからない。丸投げして、後から“やり方が違う”と責めるのはNG。“洗濯物を干す時は、間隔を空けた方が風が通って乾きやすいの。次からこうしてくれたら120点だわ”と、“なぜそうしなければならないのか”を具体的に伝えましょう」

「名もなき家事」のシェアは、家族のコミュニケーションが要。ムダや不満を上手に解消して、家族円満を目指してほしい。

以下ソース
https://www.news-postseven.com/archives/20191104_1480431.html

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