戸叶和男『日本奇習紀行』

 人間というものが持つ悲しい性なのか、どんなに熱烈な恋心を抱いて結ばれた男女であっても、何度も肌を重ねていくうちに、その情熱はいつしか薄れてしまい、新たな異性を求めてしまうものだ。その結果、不貞行為を働いてしまい思わぬ騒動へと発展しまうこともしばしばであるが、この世の中には、そうしたトラブルを避ける目的で、奇妙な風習が行われていたケースが存在していたようだ。

「やっぱりね、人から見られているっていうのは、それだけで興奮するもんなんだよ」

 かつて東北地方のとある地域に存在していたという、村人たちの“相互鑑賞セックス”ともいうべき、なんとも奇妙な行為についてそう語りはじめたのは、当地で生まれ育ち、現在もなお、長男一家とともに果樹園を営んでいる新谷守さん(仮名・80)。新谷さんの話によれば、当地で暮らす男女の多くが、その朴訥(ぼくとつ)とした雰囲気とは裏腹に、互いのセックスを見せあった経験があるのだという。

「いやね、このあたりじゃ、昔から娯楽なんてありゃしないもんだからね、やることっていったらアレだけなわけ。けど、同じ相手とばかりじゃ飽きてくるし、かといって、よその相手に手を出せば揉め事になるわけでね。だからああいう習慣が生まれたんだと思うよ」

 セックスが“唯一の娯楽”であるからこそ、いわゆる“マンネリ打破”の観点から、近隣に暮らす夫婦間でセックスの相互鑑賞が行われていたという当地。しかしその手法は、実に珍妙なものであったのだという。

「あのね、どの家もそうなんだけども、寝床に一番近い壁にね、覗き穴をさ、開けておくのよ。その穴を通してさ、お互いのコトを見せあうっていう。そうね、だいたい代わりばんこにやっていたね。これがまた、なかなか良いものでさ、よその奥さんがナニしてるところを見れるっていうだけでも有り難いのに、その奥さんに、てめえがカミさんとナニするところも見せつけられるわけでね。今思い出しても、胸が熱くなってくるよ(苦笑)」

 壁の穴を通して互いの情事を見せあうことで、本来のパートナーとの関係も、マンネリ化しづらくなっていたという当地の夫婦たち。現在でもこうした行為は、カップル喫茶などで行われてはいるものの、それがかなり古い時代から行われていたことに、ただただ驚かされるばかりだ。

文・取材=戸叶和男

以下ソース
https://tocana.jp/2019/11/post_123191_entry.html

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