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 2018年のたった1年間に、世界最大のポルノサイト「Pornhub」にはのべ33億5千万回ものアクセスがあったという。インターネットの普及によってポルノはますます身近なものとなっているが、現在懸念されているのはその悪影響である。ある神経科学者によると、ポルノを見ると脳内の一部で神経が再配線されて若い頃の状態に戻るという。これを若返りと言えば良いことのように思えるが、実際のところ、それはアンチエイジングというよりは“子どもがえり”に近いのだという。英「Daily Mail」(11月28日付)が報じた。

 カナダ・ラヴァル大学の神経科学者レイチェル・アン・バー氏は、ポルノ視聴が脳神経を再配線し、その人の心身に様々な影響を与えていると考えている。その研究によれば、ポルノを定期的に楽しんでいる人々の脳は、道徳や自制心、衝動の抑制などを司る前頭前野に損傷を受けている可能性があるという。

 前頭前野は人間の思考や創造性を担う領域と考えられており、物事を順序立てて考えて行動したり感情を制御したりする能力に関わっている。この領域は他の領域に比べて成長が始まるのが遅い上に、より長い時間をかかることが知られている。思春期の子どもは成人に比べ、感情的になりやすく衝動的に行動してしまうことが多いが、その理由の一つとして、感情制御を担う前頭前野が未だ発達途上にあることが挙げられる。

 バー氏によれば、ポルノの刺激は前頭前野の脳神経を再配線をうながし、子どもの頃のような状態に戻してしまう可能性があるという。つまり、ポルノは発達した前頭前野を“子どもがえり”させ、感情抑制機能や道徳心といった能力を低減させてしまうというのだ。

 ポルノによる性的刺激で感じる大きな快楽は、脳内のドーパミンを急増させて報酬系を強く刺激された結果である。そして、脳はその快感を忘れないように神経を再配線し、その後も同じような快楽を求めるようになる。この仕組みは人間にとって必要なものであるが、たった一度の使用で薬物中毒に陥ってしまう原因の一つでもある。一部の研究者は、ポルノ中毒と薬物中毒の類似性さえ指摘している。

 バー氏をはじめ、多くの研究者らが指摘するのは、定期的なポルノの刺激によりドーパミン報酬系に不具合が生じている可能性だ。現に、頻繁にポルノを消費する人々は抑うつ的で、生活の質が低く、メンタルヘルスも悪い傾向があるという調査結果がある。また、長期的な影響として、現実のパートナーとの性生活が困難になる傾向があるそうだ。

 さらに興味深いことに、調査によると何かに取り憑かれたようにポルノを視聴してしまう人々は、特に好きな内容でなくてもより多くのポルノを欲してしまうという。バー氏によれば、このような欲求と好みの乖離は、そのドーパミン報酬系で調節不全が起きている時の特徴である。

 そして、ポルノの過剰消費はもう一つ厄介な影響を与える可能性がある。ポルノを頻繁に見る人とそうでない人に同じポルノを見せても、その脳の反応は異なっており、頻繁に見る人ほど反応が低くなっているというのだ。そのため、以前より強い刺激を求めるようになり、より過激な内容のポルノを欲するようになるようなのだ。その傾向は「Pornohub」の分析にも表れているといい、近年、近親相姦や暴力的な内容を含むポルノの需要が高まっているという。

 ポルノが性犯罪の発生率に影響しているかは諸説ある。しかし、他人の行動を見て活性化するミラーニューロンの働きにより、ポルノを見ている時も、実際に誰かとセックスしている時も、脳内では同じ領域が活性化している。このような脳内のミラーシステムは、暴力行為の“伝染”にも関係していると考えられており、暴力的な内容のポルノの増加が性暴力の増加につながる可能性を指摘する人々もいる。

続く

以下ソース
https://tocana.jp/2019/12/post_127552_entry.html

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