生物の老化と寿命は現在の生物学の重要なテーマの一つであるが、現在のところ、寿命の長さを決める特定遺伝子は見つかっていない。だが最近、オーストラリアの研究チームが「DNAメチル化」という現象を用いて生物の寿命を推定する新しい方法を開発した。そしてこの計算法によって、人間の「自然な」寿命はわずか38年という驚きの結果が出たという。学術ニュースサイト「The Conversation」(12月13日付)が報じた。

生物の寿命は野生動物の保護や漁業資源の管理に必要な情報の一つであるが、ある生物種が何歳まで生きられるのかを調べることは難しい。その実態を調べるためには長期間にわたる詳細な観察が必要であり、ほとんどの推定値は人工飼育された少数の個体のデータからはじき出されている。特に寿命が長い生物では研究者が代々引き継いでいく必要があり、その調査が困難なことは想像に難くない。

この問題を解くカギとして、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)の研究者らは、「DNAメチル化」という現象に着目した。DNAメチル化はその名の通りDNAの一部にメチル基が付加される現象で、遺伝子の発現を調整する役割を担い、発生から発ガンまで幅広く関わっていることが知られている。

CSIROの研究者らはデータベースから脊椎動物種の252の完全なゲノムデータを収集し、既知の生物の寿命データと比較・分析を行った。すると、42個の遺伝子でDNAメチル化が起こる場所を調べることにより、その生物の寿命を推定することができることが分かったというのだ。

研究では、いくつかの興味深い推定が行われている。例えば、現存する脊椎動物の中で最も長生きとされる生物の一種、ホッキョククジラの場合、今回の方法による推定寿命は268年となる。現在までに確認されているホッキョククジラの最高齢は211歳だというが、この個体はさらに長生きする可能性があるのだ。

また、2012年に最後の一匹「ロンサム・ジョージ」が死んで絶滅したガラパゴス島のピンタゾウガメの推定寿命は120年。ロンサム・ジョージは推定112歳だったというから、ほぼ天寿を全うしたといえるだろう。

この手法を使えば、現在も生きている生物のみならず、絶滅した動物たちの寿命を推測することもできるという。およそ1万年前に姿を消したケナガマンモスの寿命はおよそ60年で、アフリカゾウ(65年)とほぼ同じくらいであった。

そして、絶滅したヒト属の寿命も推定された。現生人類に近いネアンデルタール人とデニソワ人の最大寿命は37.8年であった。興味深いことに、この手法での人間の推定寿命も38.0年で、絶滅した親戚たちとほぼ同じだった。実際、有史以前の寿命は20〜30年だったと考えられており、人間が自然に生きられる時間は長くても40年程度とDNAにも定められていたのである。

研究論文は12月12日付でオンラインジャーナル「Scientific Reports」に掲載された。

この研究が明らかにしたように、人間の生物学的な寿命が30〜40年程度だと考えれば、30歳代を過ぎたころからガクッと体力が落ち、体中あちこちに様々な不具合が生じてくるのも当然のことなのかもしれない。

続く

以下ソース
https://tocana.jp/2019/12/post_131817_entry.html

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