小池百合子東京都知事は、2019年最後の定例会見となる12月27日、2030年までの政策目標を定めた「長期戦略ビジョン」を発表。出産・子育てや長寿社会対策など20の戦略を打ち出した。

「小池知事らしい”高めの球”は、出生率の『1.57ショック』を意識し、2040年代に出生率を2.07とするビジョンを掲げたことです。バックキャスト、デジタルトランスフォーメーション、アジャイルといった分かりにくい横文字が多いのは相変わらずですが、その他は現職知事らしい地に足のついた、悪く言えば、目新しさのないものが並びました」

 都庁担当記者はそう解説するが、注目すべきはこのビジョンの完成時期だという。

「正式な長期戦略は、東京五輪後に完成させると知事は述べたのです。てっきり20年7月の次期知事選前に、公約として打ち出すのかと思っていました。これは知事再選は“既定路線”というアピールと同時に、その完成をもって、自身の役割を終えるとも取れるのです」

 都庁官僚は、小池氏の再選は固いと見てすり寄る姿勢を見せているが……。

「ひどかったのは12月の定例会。都議会本会議でのやり取りは、1ヵ月ほど前から都幹部と議員で詰めていきます。議員側からすると、自分の質問で知事の前向きな答弁を引き出したい。ところが今回、質問直前になって、役人側から答弁の削除や修正を申し出て来ることが頻繁に起こった。一度議員側の了承を得たものを変更するなど前代未聞。ターゲットは自民党などの都議会野党で、”手柄”を取らせないようにしたわけです。もちろん知事の命を受けてでしょうが、主に動いたのは元副知事の大物特別秘書・村山寛司氏と見られています」(都庁職員)

 もっとも、その点を定例会見で質問された小池知事は「質問と答えというのは自由にやるべきこと」と歯牙にもかけない様子。

「小池氏が議会のなれ合いを批判して知事に当選したことを逆手に取り、16年12月の定例会では、自民党が事前通告なしで40問近くの質問を浴びせ、小池氏を立ち往生させた過去があります。自民党はその仕返しをされたに過ぎませんが、慣例を大切にする役人自ら小池氏に協力したことは、都庁幹部の間でもいぶかしむ声があがっています」(同前)

 そうした異常なまでのすり寄りぶりは、ある御仁が「ポスト小池」に名がちらついていることと無関係ではないという。

「維新創業者の橋下徹・前大阪市長ですよ」とは前出の記者。

「維新は2人の元都議が19年夏の参院選で議席をとり、東京で政治塾を開催し、地盤を築き始めています。当の橋下氏も政治から離れて4年たっており、そろそろ現場に戻りたい頃でしょう。ただ国会議員をバカにしており、総理が前提でない限り国政進出はありえない。政党の支援なしで知事に当選できるのは、今や彼くらいで、維新の大阪府知事や大阪市長と良好な関係にある小池氏としても、安心して譲ることができる」

 橋下氏は大阪府知事、大阪市長時代、記者の質問が出なくなるまで会見を続けるなど、狂気じみた仕事ぶりで知られた。都職員はこう危惧する。

「小池知事も役人を振り回しましたが、橋下さんはそれ以上でしょう。ようやく小池知事のペースをつかんできたので、どうせならこのまま居座ってほしいと考えているのです」

 では、小池氏はどうするのか。ズバリ、国政復帰だ。

「そもそも飽きっぽい小池氏のことですから、五輪後に電撃辞任すると見られていましたが、今回の長期戦略のスケジュールで現実味を帯びてきました。衆議院解散は2020年のどこかのタイミングで行うと見られており、五輪後となれば、小池氏の衆院出馬は濃厚。その頃、小池氏は68歳。福田康夫氏が72歳で総理の座についたことを考えると、まだ野心は捨て切れないはず。『ポスト安倍』に名乗りを上げるのでは」(前出の記者)

 都知事選、五輪を控えた2020年。都庁職員の気が休まることはなさそうだ。

以下ソース
https://www.cyzo.com/2019/12/post_227243_entry.html

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