【男性】「安倍首相のコロナ対策に文句言う奴ムカつきません?」 40代無職子供部屋おじさん兄弟 「介護なんて仕事じゃない。うんこ取り」 [無断転載禁止]©bbspink.com
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大人になっても休日を一緒に過ごし、何気ない日常をともに過ごす姉妹の話はよく聞くが、兄弟となると珍しい。仕事や人生がいまひとつうまくいかないと鬱屈する団塊ジュニアやポスト団塊ジュニアを「しくじり世代」と名付けた『ルポ 京アニを燃やした男』著者の日野百草氏。ドラマ『コタキ兄弟と四苦八苦』(テレビ東京系)での一路と二路の中年兄弟は、親が残した実家で暮らしながら無職ではなくなったものの、これまでとそれほど変わらない生活を送りそうな様子で最終回を迎えた。コタキ兄弟のように実家で暮らす40代無職の兄と弟が描く将来について、日野氏がレポートする。
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「いつまでも働かない兄弟がいてね、親も困ってる」
旧知の老人からそう聞かされ、紹介してくれるというのでその兄弟に会ってみた。3月上旬、場所は神奈川県の三浦半島にある高級住宅地だ。その老人もお金持ちで御殿のような屋敷に住んでいる。兄弟とは駅前のカフェチェーンで待ち合わせをした。兄(45歳)の方は流行りのフレームのメガネをかけ、服もこざっぱりしている。弟(41歳)も髪はボサボサだが、どこにでもいる雰囲気だ。兄弟ともに40過ぎには見えない。中年男性にこういう言い方は失礼かもしれないが、二人とも細身で丸顔の幼い顔立ちで、個人的に嫌悪感を抱くような印象はまったくないが、その正体は兄弟揃って世間で敬遠されがちな無職中年男性だ。
「俺たちオタクじゃないんで、そこだけは勘違いしないでくださいね。呼び名は兄者(あにじゃ)と弟者(おとじゃ)で」
そんな名前の人気YouTuberがいるが、そのことを尋ねると「なんですかそれ」と返されてしまった。とくに関係はないようで、兄弟ともにネットはするし匿名掲示板で一通りの罵詈雑言は書くが、ネット配信とかそういった方向には興味がないらしい。それにしても兄者と弟者というこの呼称、ルポに似つかわしくないが従うほかない。
「コロナ対策に文句言う奴ってムカつきません? 安倍首相はよくやってますよ」
兄者のほうがいきなり切り出してきた。政治話が好きらしく、普通の日本人として当然だという。私は俗に言うネトウヨとかそういったレッテル話になるのが嫌なので、弟者のほうに新型コロナウィルスの影響で街も人が少ないといった世間話を振ってみる。
「外へ出なきゃいいだけじゃん。家でゲームやってればいい」
そう弟者がつぶやいた。終始、スマホとにらめっこ。話せば軍艦を女の子に見立てたAというゲームを遊んでいる。私もAは好きだ。先にそのジャンルを開拓したKよりも後発のA派なのでしばらくその話で盛り上がりホッとした。弟者はゲームの話には饒舌だ。それでもオタクというわけではなく、あくまで暇つぶし程度だと言う。
「コロナとか俺たちみたいなこどおじは最強ですよね。外出る必要ないし」
兄弟ともにこどおじ=子供部屋おじさんという言葉は知っていて、二人共に自認している。兄者も弟者もこの取材時点では無職だが、先の老人の話とは少し違い、去年までは市内でアルバイトをしていたそうだ。老人はフリーターを無職としてしまう人が多いからか彼らは働かないなどと私に言っていたが、実際は去年の年末まで仕事に就いていた。
「俺は清掃の仕事してたんだけど、パートのおばちゃんたちは嫌な人ばっかだし社員はウザい。年下で何もわかってないくせに。だから年末で辞めたんだ。弟も介護の仕事をしてたけど同時に辞めた」
兄者の言葉に弟者がにやりつぶやく。
「介護なんて、あんなの仕事じゃない。うんこ取り」
兄弟ともに裕福な家の子、不便な立地だがこの辺りは高級住宅地だ。
「しばらく休んでから職探そうと思ってたのにコロナでしょ? ついてない。まあ、別にすぐ働かなくても困らないし、コロナってるといろいろ職場もめんどくさいからちょうどよかったけど。そう考えるしか無いね」
続く
以下ソース
https://www.news-postseven.com/archives/20200329_1551132.html
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「国産の中古ですけど、今日もそれで来ました。弟者は免許持ってるけど運転しないんで、もっぱら運転手は俺です。ガソリンは自腹ですよ。税金とか保険は親が払ってるけど」
車だけでなく年金も親がずっと払っているという。以前は父親がうるさいので月に3万円ほど家に入れていたが、最近はうやむやになったそうだ。バイト代は全部小遣いで、そんな家庭でのらりくらりと今に至る。
「役には立ってますよ。限定のマスクとかトイレットペーパーとか、朝一で買い占める係は俺たちですもん」
昨今のコロナ騒動の買い出しも親の代わりに兄弟で行くこともあるという。無職の強みというべきか。それにしても、男の兄弟なら反発したりライバル心を燃やしたりもありそうなものだが、兄者弟者は本当に仲良しだ。
「そう、仲はいいですね。一緒にスロ行ったり、家でゲームやったり」
弟者が嬉しそうに兄のほうをチラ見する。ファミコンがスロットに変わっただけ、幼少期から変わらず兄弟で遊ぶというのはなんだか羨ましい。しかし、二人が中高年実家暮らし無職の独身おじさん兄弟であることを改めて考えると、素直にうらやんでもいられないのではないかと思えてくる。
「いや、わかっちゃいるんです。俺たちいい年して無職ってヤバいこと。はぐれ悪魔超人コンビって感じですね」
兄者の自嘲ぎみのフレーズに弟者が反応して笑った。漫画『キン肉マン』の悪役タッグのコンビ名だ。そういえばアシュラマンとサンシャインも無職か。いや悪魔だからしょうがないんじゃね?などと私と兄者はしばらくキン肉マンの話に逸れた。団塊ジュニアのコモンセンスは常にジャンプ、ファミコン、ガンダムだ。正直、私もこんな意味のない話は大好物だが、若いころと違いどことなく不安になってくるのは老いのせいか。
「将来のことですか? 考えてはいますよ。父親が死んだら俺と弟で家を売って、その金と遺産でぼちぼち生きて行こうと思いますよ」
なるほど、父親が死んだら屋敷は手放すという。大きな家だけに維持費は大変そうだ。まして固定資産税はシャレにならない額だろう。だが横浜や川崎の都市部ならともかく、三浦の辺りの人気は高級住宅地でも凋落ぎみだ。そう簡単に売れるだろうか。
「やっぱそう思います? それが心配で」
それに売る売らない以前に、両親ともに元気なままポックリ死んでくれたらという前提の話であり、長く介護が必要になる事態にならないとも限らない。
「その時は施設送りですね。それくらいの金は家にありますから。むしろ家を明け渡していま入って欲しいですよ」
しれっと言うが、子供二人育ててここまで言われるご両親もかわいそうだ。正社員になれだの真面目に生きろだの、確かにウザいかもしれないが団塊世代の価値観、まして実の父親なら仕方のない小言だろう。母親は優しいとのことだが、いつまでも手がかかる息子のままでいて欲しいのかもしれない。しかし、幼少期の関係性を大人になっても引きずり続けるあり方は、団塊世代と団塊ジュニアという組み合わせの親子には案外多い。
「なにかやりたいとかないんですよ。とにかくラクに、楽しく生きたい。個人の自由ですし、それが許されてる環境なのはよかったと思います」
団塊ジュニアの取材に限らず色々な人間と出会い、話をして思うのだが、世の中なにになりたいとか、どうしたいとか、目標や夢を持つ人というのは意外と少ないものだ。あっても本当に些細なことで、それはそれでまったく個人の自由だが、夢や目標に猪突猛進、あるいは疲弊している人からしたら信じられない話だろう。こういう人は少なからず一定数存在するし、それは非難されることではない。それはわかる。
「夢とかとくに無いですね。日々楽しければいいですよ」
続く 夢を持て、目標を持てなど余計なお世話だろうし、むしろこういう人たちからしたらウザい存在だ。ましてや家を出て独立や自活をと言われても、他人様に迷惑をかけていなければ「家庭の問題」だ。ただしそんな人でも共通するのは恋愛の問題、結婚する気はないのか。
「彼女はいましたよ、バイトとかでも知り合いますし、20代、30代でも付き合った子はいます。でも進展はしなかったですね。遊び友達でおしまい。俺もそっから先はめんどくさいし、どうしていいかわかんないんですよ」
兄者は女性と深い関係を持った経験がないという。とてもそうは見えないが、本人が言うならそうなのだろう。少し意外だ。もしかしたら他に理由があるのかもしれないが。
「ま、こいつは女がいたこと自体、見たこと無いんスけどね」
意地悪な放言に弟者がスマホを見ながら兄者の肩を小突く。ということは兄弟揃って童貞ということか。
「こいつの好み、オタクみたいなんですよ。Re:ゼロのレム(※ライトノベル『Re:ゼロから始める異世界生活』のヒロインの一人)だよな?」
図星だったのか今度は反応しない弟者、スマホに集中したまま顔をこわばらせている。照れているようだ。それにしても兄者と弟者は突っつき合ったりして、男同士の兄弟なのにカプ味(恋人のような雰囲気のこと)がある。私は微笑ましく思うが、40歳過ぎた童貞子供部屋おじさん兄弟では、そのかわいらしさは広く理解されないかもしれない。外国だとこういう兄弟はよくいるのだが、残念ながらここは日本だ。
「コロナ騒動が一段落したらまたバイトしますよ。大金稼ごうと思わなければ中高年でもバイトはありますし」
確かにそうだ。家庭を持って一家を支える立場になければ、正社員でなくても自分一人が食っていけるくらいには豊かな日本だ。大望もないのなら、非正規を使いたい側にしてみれば安く働いてくれてウェルカムだ。
「ま、生まれが左右するんですよ。世の中って。金持ちに生まれたほうが絶対いいし、就職氷河期だってそうでしょう。俺たち兄弟はずっとこのままでしょうね。それでいいっスよ」
彼らの生き方は高等遊民の特権ではある。とはいえ、本当に不安はないのだろうか。両親の介護は金で解決できるだの、親の家を売った金で余生を送るだの、見通しが甘すぎる。この世に変わらないものはない。どんな大金持ちでも凋落しない保証はない、と思うのは僻みだろうか。それに兄弟どちらかが恋愛し、結婚すると望む生活の姿も変わるだろう。妻は他人だ。他人がこの家庭に入った時、その目論見は大きく違ってくるだろう。兄弟の仲もそうだ。年月を経てお互いの事情で変わってしまうかもしれない。
高度成長とバブルによって、我々の親世代は成功した者が多い。そしてその資産の恩恵にあずかった子供たちも多いだろう。それ自体まったく悪いことではないが、その心地よさに溺れたあげく、取り返しのつかないことになっている家庭もある。生活のインフラすべてが親がかり、実家の仕事を継いだとか介護などの事情があるならともかく、無職となった現在、人ごととはいえ兄者弟者のお気楽生活に理解を示す者は少ないだろう。なぜならそのツケは間違いなく社会保障に跳ね返ってくるからだ。
お金持ちとはいっても、大富豪の子でもないこの兄弟がこれから老いてゆく中、現状を維持していくのは不可能だろう。ましてやコロナで世界が、これからの時代がどうなるかわからない趨勢にあって、社会も両親のようにこの兄弟を甘やかすはずもない。はっきり言うと、40歳過ぎた独身無職の子供部屋おじさんに優しい社会など存在しない。これは現実だ。だからこそ、大多数のおじさんは社会の厳しさと理不尽とに耐え、みな奮闘しているのだ。
厳しいことを書いてしまったが、それでも、願わくは兄弟の結束はこのままであって欲しいと思う。なんだかんだで最終的に頼りになるのは肉親だ。それに兄弟とも、幸い仕事そのものを嫌うタイプではない。現状維持が出来れば御の字だろうが、それはそれでいいと思う。兄者弟者もそれでいいと言うのだから。これはこれで望ましい、他社とマウント的に比べることのない「絶対的幸福」であり、これからの我々に必要な価値観だ。そして何より避けなければならないのは孤独になることだ。孤独の時限爆弾は金持ちだろうと貧乏だろうと、平等に仕組まれている。 >人間らしく生きたいんです。責任ないとこで適当に生きていたい。
全く人間らしい生き方ではないな、キノコやパンダの生き方 「介護職」と書いて「うんこ取りプロフェッション」と読むのは世界の常識ですよ!
こうなったら終わりだなと ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています