0001逢いみての… ★
2020/05/10(日) 00:14:05.97ID:CAP_USER【裏S区概要】
「13年前、2007年3月14日。とある高校生が、「裏S区」出身の友人Aより、突如イジメ被害に遭う。Aの叔父Bより「裏S区」出身者には、生来「霊能力」が備わっており、悪霊をみた際は「笑いながら」対処し、ときに憑霊された者から霊を祓うためには暴行も辞さない、と聞く。Aは自殺し、叔父Bが祓い、一件落着したかと思いきや……。」「死ぬ程洒落にならない怖い話をあつめてみない?160」(レス763より始まる戦慄の事件報告)
――ついに「裏S区」を特定されたとのことですが?
(神ノ國ヲ) 一般に「裏S区」は、「創作の投稿可スレッド」のものであり、創作だと思われています。しかし、実在する場所です。北九州にある「S地区」です。Sは港湾開発で埋め立てられた土地ですし、2010年時点で10名しか住んでいません。それゆえ「裏S区」は創作だと思われていました。しかし、歴史を紐解くと別の角度が見えてきます。
まず、S地区はこれまで何度も名前を変えてきたことが古い郷土史から分かりました。伊東尾四郎編『企救郡誌』では、「S」地方が、元々は「企救」と呼ばれた古い土地であることが記されています。
次に、大正4年生まれの郷土史家・麹谷良三郎が記した『裏門司地方の「方言集め」』という本には、戦前「裏S区」が、元々「旧東郷地区・松ヶ江地区」と呼ばれた地域であると明記されています。また戦後、新聞報道により「門司港の裏」という意味で「裏門司」となり、後に市役所によって「S」と改称された事実を指摘しています。
また当時の古老の話として、約500年前に岡山から来た漁師が定着したため、岡山とSには、「方言」の繋がりがあるそうです。当時のコメントでは「縄筋(ナメラスジ)」という「魔の通り道」を意味する岡山の方言との関連が指摘されています。麹谷によれば、岡山と北九州・門司には「方言」史として繋がりがあるのです。
さらに同じく麹谷が記した『故里のことども』においては、同地に「死人予報の名人」がいたと記録されているのです。少なくとも「裏S区」には、かつて他者の死や病に関する予知能力をもつ家系が存在したのです。
――「裏S区」の人々が悪いモノを見たときには「笑う」そうですが…。
(神ノ國ヲ) 「裏S区」に異能の家系があったことは、前掲書の記録から明らかです。これはいわゆる「憑きもの筋」で説明可能です。民俗学者・石塚尊俊によれば、日本の「憑きもの」事例では、順に「狐・狗・蛇」が多く、憑かれる者は、元々の住民ではなく、後から来た有力な一族であり、彼らは「異常行動」をしたともいわれます。さらに「憑く」のは、猫、猿、河童なども伝えられています。一方、海外では、ゾウ・虎・タランチュラの事例報告もあります。このあたりは約半世紀前の研究ですが、吉田禎吾『日本の憑きもの: 社会人類学的考察』に詳しいですね。
続く
以下ソース
https://tocana.jp/2020/05/post_148150_entry.html
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