新宿・歌舞伎町に中国マフィアが跋扈していた’90〜’00年代に「歌舞伎町案内人」として活躍した作家の李小牧氏。今回、実際に西川口を“視察”してもらい、感想を語ってもらった。

「中華系の飲食店やカラオケ、美容サロンだけのビルもあり、中国人もかなり増え、根づいている印象を受けます。怪しい中国エステも多く、日本人にはわからない中国語の看板もある。まさにネオチャイナタウンです」

 人が増えれば、利権が生まれる。奪い合いの構図は、街の規模こそ違えど歌舞伎町と共通している。

「歌舞伎町では、出身地によるグループの抗争の歴史がありました。’90年代以降、北京グループや上海グループのマフィアが台頭。クラブへの料理の出前の利権を巡って殺人事件が起きるなど、抗争が激化していきました。その後、密航でやってきた粗暴な福建グループも勢力を拡大していきますが、最終的には残留孤児の子孫たちで構成される東北グループが街を牛耳っていった。西川口も中国マフィアがシノギになると判断したのでしょう。コロナ禍で中国人社会も経済的に不安定になっているので、今後は抗争が激化する可能性もあり、注視していく必要がある」

 事件が起こらなければいいが。