党首を選ぶ選挙は国会議員のみで行い、党員やサポーターには投票権を与えない。当選17回の「剛腕」議員が自身の支持する本命候補以外に出馬の動きがあると選挙戦は好ましくないと公言する。自民党のことではない、立憲民主党と国民民主党が合流して設立する「合流新党」のことだ。

 4日、立民の枝野幸男代表らが合流新党の代表選出馬を表明した。投開票は10日で、立民議員を中心に幅広い支持を受ける枝野氏が選出される可能性が高い。

 見過ごせないのは、代表選が国会議員の投票のみで行われる点だ。地方議員や党員など有権者の確定に時間がかかることなどが理由というが、両党の合流協議は昨年末に始まった。党員の声を反映する仕組みを考える時間は十分あった。

 事実、合流協議大詰めの8月7日には、国民の玉木雄一郎代表が記者会見で、「(代表選規定には)地方の声、党員の声も反映できるように求めていくのは当然だ」と主張した。だが、枝野氏は玉木氏が求めた党首会談を拒否し、玉木氏は合流への参加を見送った。

 合流には国民の民間労組出身議員9人も参加しない。新党の綱領に「原発ゼロ」が盛り込まれたことに反発したためだが、綱領自体、合流に積極的な両党幹事長らが中心になって策定した。不参加議員には自分たちの声は無視され、「密室」で決められたとの不満が強い。

 平成29年の立民結党以来、一度も代表選を行っていない枝野氏にとって、合流新党の代表選は事実上の“信任投票”といえる。にもかかわらず、合流参加議員には無投票選出を求める声もあった。国民の小沢一郎衆院議員は1日、枝野氏支持と同時に、「衆院解散がささやかれているときに代表選をやることは好ましくない」と表明した。

 「派閥が総理を決める政党政治ではなく、国民が主役、国民が選択できる政党に」。立民の蓮舫副代表は4日、安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選を念頭にツイッターに書き込んだ。だが、枝野氏は赤松広隆衆院副議長率いる党内最大グループなどの支持を受ける。自民党総裁選は、都道府県連の代表が投票権を持ち、県連レベルで党員らによる予備選も行われる。

 枝野氏は出馬会見で「合流新党は決して政治家だけの政党であってはならない」と述べ、「国民の声」を国会に届けると主張したが、ブラックジョークに聞こえる。

(産経新聞 田村龍彦)

以下ソース
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/200905/pol2009050005-n1.html

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