【話題】日本でも使われる除草剤『アトラジン』で赤ちゃんワラビーのペニスが小さく！？ 母親が摂取し影響か[09/12]
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除草剤のアトラジンは、日本を含め世界で広く使用されているが、動物の性的発達を阻害する可能性が様々な研究で指摘されている。最も使用量が多い米国とオーストラリアでは、小川や湖、飲料水から微量に検出されるケースも多い。
8月5日付けで学術誌「Reproduction, Fertility and Development」に発表された研究では、アトラジンがダマヤブワラビーの生殖器の発達を阻害したという結果が得られた。ダマヤブワラビーは、オーストラリアに生息するカンガルー科の有袋類だ。
メスのダマヤブワラビーに、450ppmのアトラジンを含む水を、妊娠中から授乳中にかけて飲ませたところ、オスの赤ちゃんのペニスが通常より短く、小さくなった。
この研究でまた一つ、アトラジンが「体内のホルモンバランスを撹乱している証拠」が増えたと、論文の著者である豪メルボルン大学の遺伝学者アンドリュー・パスク氏は主張する。しかも、このことはワラビーだけでなく、ヒトを含むすべての哺乳類に当てはまるという。
アトラジンが有袋類に与える影響の調査は、今回が初めてだ。有袋類の子どもはとても未熟な状態で生まれ、生殖器は専ら出生後に発達する。そのため、化学物質による汚染などの外的要因の影響を受けやすいのだろうと、オーストラリア、ラ・トローブ大学の有袋類研究者ジェニファー・グレーブズ氏は指摘する。なお氏は今回の研究には参加していない。
アトラジンを生産する最大手のスイス、シンジェンタ社は、アトラジンは安全だと主張している。同社の広報担当者クリス・トゥティーノ氏はメールでの取材に対し、シンジェンタ社はアトラジンの影響について独自の研究を行っており、「環境中に存在しうる濃度のアトラジンが野生動物に悪影響を及ぼすと結論づけられるような、一貫性や説得力のある証拠はありません」と答えた。
トゥティーノ氏はまた、パスク氏の研究で投与されたアトラジンの濃度はワラビーが環境中で接触する可能性のある濃度よりも高いと指摘し、「ありえないシナリオです」と批判する。
それに対しパスク氏は、オーストラリアの河川ではアトラジン濃度が一時的に急上昇することがあるという証拠を挙げて反論する。オーストラリアの水域で記録されたアトラジンの最高濃度は、今回の研究で使用された濃度の約8分の1だが、ワラビーがアトラジンを散布された植物を食べることで、より多量のアトラジンにさらされる可能性があるという。
世界一アトラジンを使う米国では、国内第2位の除草剤として、年間約3万トンがトウモロコシ、サトウキビ、モロコシ（ソルガム）などの畑に散布されている。オーストラリアは消費量が米国に次いで多く、年間約2700トンが使用されている。
欧州連合は、アトラジンの安全性を示す証拠が乏しいことや、河川流域での濃度を基準値以下に保つことの難しさから、2004年にアトラジンの使用を禁止した。
農薬の使用削減と飲料水の水質基準強化を主張する米非営利団体エンバイロンメンタル・ワーキング・グループ（EWG）によると、アトラジンは、米国の水道水から最も多く検出される農薬であるという。
米シンクタンクの天然資源保護協会（NRDC）が2010年に発表した調査によると、米国内で153水系の水道水を継続的に分析したところ、アトラジン濃度の最大値が米環境保護局の定める上限値の3ppb（ppbは10億分の1）を超えた水系が67に上り、オハイオ、イリノイ、インディアナの各州では10ppbを超えた水系もあった。
アトラジンにはテストステロン（男性ホルモン）からエストロゲン（女性ホルモン）への変換を促す性質があるため、動物はメスとしての形質が発達しやすくなるとパスク氏は説明する。これまでの研究からは、アトラジンは内分泌系（生殖器の発達から神経機能まで体のさまざまな機能をつかさどる分泌腺とホルモンのネットワーク）を撹乱させる可能性があるとされている。
続く
以下ソース
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/091100528/
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http://mercury.bbspink.com/avplus/ 内分泌系はどの哺乳類でもよく似ているため、こうした研究の結果はヒトにも当てはまる可能性があると、米パデュー大学の環境毒物学者ジェニファー・フリーマン氏は述べる。
アトラジンが人体に及ぼす影響を大規模に調査した例はまだない。だが、米テキサス州で生まれた男児を対象とした2013年発表の研究では、出生前にさらされた高濃度のアトラジンと、小陰茎などの生殖器の異常が関連づけられている。また、2012年発表の研究では、アトラジンの使用量の多い地域の女性で、早産の割合が高かったことが示された。
さらに、米有害物質疾病登録局の2003年の報告でも、「母親が飲む水に含まれるアトラジンは、胎児の低体重や、心臓、泌尿器、四肢の障害と関連している」とされている。
アトラジンは、米国の飲料水質基準の3ppb未満の濃度でも、動物に有害な影響を及ぼすことが示されている。2002年発表の研究では、わずか1ppbのアトラジンを含む水にさらされたオスのカエルに生殖器の異常が見つかっている。
2010年発表の研究では、2.5ppbのアトラジンにさらされたオスのカエルの大半で、テストステロン濃度が低く、精子の数に異常があり、繁殖力が低かった。さらに、オスだったカエルの1割が、機能としては完全にメスになってしまった。
パスク氏らが2019年に発表した研究でも、低濃度のアトラジンにさらされたマウスで、体重の増加と精子数の減少が確認されている。これは、ヒトでは「影響は観察されなかった」とされていた濃度だった。
人間が飲む水のアトラジンの濃度は水処理をすれば下げられるが、野生動物ははるかに高濃度のアトラジンにさらされる可能性がある。オーストラリアの農場の近くの小川では、除草剤を散布する時期に、アトラジンの濃度が53ppm（5万3000ppb）まで上昇した例があった。
ダマヤブワラビーが生息するオーストラリア南西部では、「動物たちが恒常的に利用できる数少ない水源」になっている小川や池に、農地に散布されたアトラジンが流入しているケースがあるとパスク氏は言う。「彼らが長距離を移動してきてようやくありつける水が汚染されているのですから、不幸なことです」
パスク氏は今回の研究で、妊娠したダマヤブワラビーの20匹には普通の水を、別の20匹には450ppm（45万ppb）のアトラジンを含む水を飲ませて、オスの子どもの性器の発達を調べた。母ワラビーは、妊娠、出産、授乳の各期間を通して、与えられた水を自由に飲むことができた。
子ワラビーのペニスの発達は、妊娠中の母親のホルモンの変化に影響されやすいため、母親のホルモンバランスの良い指標になるとパスク氏は言う。
汚染された水を飲んだ母親から生まれた子どものペニスは、そうでない母親から生まれた子どもに比べて20％短く、著しく細くなっており、正常な精巣機能を担う遺伝子にも変化が見られた。論文によると、これらの結果は、胚発生の初期にホルモンのバランスが崩れていたことを示唆しているという。
「これほど劇的な影響が見られるとは、本当に驚きでした」とパスク氏は話す。
ダマヤブワラビーのオスが繁殖年齢に達するには２年かかるため、アトラジンへの曝露が繁殖にどのような影響を及ぼすかはまだわからないが、パスク氏は、ペニスが小さくなると受精が成功しにくくなると予想している。
ダマヤブワラビーは現在、国際自然保護連合（IUCN）によって、絶滅のおそれが低い「低危険種（Least Concern）」に分類されているが、生息地である草原が農場や牧場に取って代わられているため、脅威は増大している。「そんな彼らの繁殖を難しくするような圧力がさらに加われば、彼らは深刻な影響を受けるおそれがあります」とパスク氏は言う。
パスク氏は今、研究の次の段階として、より少ない量のアトラジンを投与し、健康に問題が生じる最小量を見極めたいと考えている。氏はこの研究が、オーストラリアで農薬を散布する時期と方法が再考されるきっかけになることを期待している。
「有袋類のなかには絶滅の危機に直面している種もあります。こうした有袋類の保護管理計画の一環として、除草剤の散布について配慮することは、最低限必要なことです」とパスク氏は語った。 乳牛に与えている薬で乳でかくなったり鳥に与えている抗生剤の影響受けたり色々あるだろ
安全がほしいなら自分で酪農して農業やればいいだろうに
でもほとんどの人が安全安心な農業やろうとしても気づいたら農薬や除草剤使ってるよ そうかオレが素チンなのはそのせいなのか オナゴに笑われ続けて(((ｕдｕ*)ｩﾝｩﾝ十年オレのCHIN子を返せー! ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
