不倫が夫婦の仲を裂き、離婚の契機になることは多い。児童心理士として児童相談所に19年間勤務する中で子どもの問題を抱える多くの家族と出会ってきた山脇由貴子さんは、現在は家族問題カウンセラーとして年間200家族の相談を受けている。夫に不倫された妻の苦悩を山脇さんがリポートする。

ケース1:不倫した夫を信じられなくなった妻
<相談者の家族構成>
夫:稔(仮名・36歳・会社員)
妻:美和(仮名・34歳・会社員)
息子(6歳)、娘(2歳)

 カウンセリングにやって来た妻の美和さんによれば、夫婦の問題は夫の不倫でした。

 夫婦は子ども2人を保育園に預けて共働きをしていました。美和さんの仕事も相応に忙しく、家事と育児をこなすのに精いっぱいでした。一方、夫の稔さんは、もちろん仕事は忙しいですが飲み会が好きで、飲みに行く頻度は多かったと言います。夫婦仲は悪いわけではないけれど、稔さんが育児をあまり手伝わずに飲みに行ってしまうことに美和さんは不満を抱いていた、と言います。美和さんは言いました。

「はっきりとは言いませんが、合コンに行っているのも気づいていました。でも、休日は家事や育児を手伝ってくれるし、それに私はお酒が飲めないので一緒に飲むこともできないし、仕方ないかな、と思って我慢していました」

 そんな中、稔さんの不倫が発覚したのです。きっかけは、稔さんが結婚指輪をなくしたこと。

「まず“どうして外したの?”と聞くと、“手を洗うときに外した”と言ったので、“それなら会社か飲んだお店にあるはずだから聞いてみたら?”と言うと、急に返事が曖昧になって。“どこで外したか覚えていない”とか“もうないと思う”と言い出したので、これは会社でもお店でもないな、と思いました」

 美和さんは稔さんを問い詰めました。合コンに行っていることも気づいていたことを伝え、美和さんは稔さんの親しい同僚に電話をしたのです。その人は、稔さんが飲みに行く相手をとして頻繁に名前を出す人でした。

「夫から電話番号を聞き出しました。“後ろめたいことがないなら連絡して構わないでしょ”と言って。電話の相手は驚いていましたが、結局その人とはそんなに頻繁に飲みに行っていないことがわかりました」

 さらに「見せないなら離婚する!」と言い、美和さんは稔さんのスマホを見ました。そこには不倫相手とのやり取りがあったのです。

「許せなかったです。《早く会いたい》《会えなくて寂しい》とか。身体の関係があるのも明らかでした。最後には《やばい、指輪ホテルに忘れてきたっぽい》って……。やっぱりそういうことか、と思いました」

 美和さんはもちろん離婚を考えました。けれど稔さんは「離婚したくないから関係は絶対に終わりにする」と約束したそうです。一度は離婚を踏みとどまった美和さん。それでも稔さんへの疑惑は消えません。

「夫の言うこと全てが信じられなくて。合コンのこともそうですが、もともと小さな嘘が多い人だったので。不倫も1回だけだと言いますが、信じられません」

 その後、夫婦喧嘩は毎晩。美和さんは毎晩泣き、最近では稔さんは「もう終わったって言っているだろう」と開き直ったり、言い争いにうんざりして深夜なのに出かけてしまったりするそうです。

 稔さんにもカウンセリングに来てもらい、浮気の原因を探る為に、「はい」「いいえ」式で答えてもらう質問紙と『ロールシャッハ・テスト』(10枚のインクのしみを見て、何に見えるか答えてもらうことで潜在意識がわかる)という心理テストを受けてもらいました。

 稔さんの浮気の原因は、美和さんへの不満ではなく、人から嫌われる不安が極端に強く、誰からでも好かれたいと思ってしまうためでした。目の前にいる人に自分を好きになってほしい。そう思ってしまう人はいるのです。

続く

以下ソース
https://www.jprime.jp/articles/-/19808

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