【話題】タワマン好きはテレワークに向かない？　コロナ禍が人の指向性までを浮き彫りに[01/26]

　再び緊急事態宣言が発令されたことで、テレワークが奨励されている。これを歓迎している向きが多数派のようにみえるが、本音では嫌がっている人もいる。

　周りの人を観察していて気づいたことがある。テレワークを好むのは、おおむね孤独を楽しむか、それをいとわない人。何日間でも一人で機嫌よく過ごせるタイプではなかろうか。

　逆にテレワークよりも出社してワイワイやる方が好きな人も一定数はいる。いわゆる群れたがるタイプだ。そういう人はＳＮＳとの親和性が高い。仕事をやりながら、１０分に一度はツイッターを見ないと落ち着かない、といった行動様式を持っている。

　このタイプは孤独を悪いことだと思っている。「ぼっち」などと、さげすんだりもする。そして、常に他者の目を気にしている。他者との関係性の中から、自分の位置を確認したがる。

　テレワーク派は一見内向的に見えるが、自分の個性や価値観をしっかりと認識していて、周りと合わせようという意識が薄い。無理に合わせるくらいなら、孤独になる方を選ぶ。他人の目や流行を気にしない。全体からみれば少数派だが、在宅勤務には至極向いている。

　テレワークという働き方が新型コロナの感染拡大で図らずも普及したことで、この２つのタイプの違いが浮かび上がってきた。面白いことに、この類型はマンションの好みにも反映されている。

　群れたがるタイプが好むマンションは、他の多くの人も「いいね」といいそうな物件。分かりやすいところでは、湾岸エリアのタワマンだ。

　街も人も新しくて派手。棟内には豪華設備が用意され、多くの人から称賛を浴びやすい。日本でマンションを買いたがる東アジア系の外国人の嗜好にも共通する。

　孤独を楽しむタイプの人が好むマンションは、類型化できない。各人の好みがバラついているので「〇〇な…」とはくくれない。あえて言うなら、あまり派手ではない物件であろうか。孤独を楽しめる人は、世間的に「うわー、すごい」などとチャラい称賛を浴びそうな住まいではなく、静かに自分らしく暮らせるような物件を好んで選ぶ。

　テレワークというのは、出社するよりも孤独な状態で仕事をすることを強いられる。自分をきちんとコントロールできる人には向いているが、他人との関係性を重視したり、コミュニケーションを必要とする人には、ただの孤独でしかない。

　これまでのマンション市場において、需要層の主流は群れたがる人だった。だから「当選確率〇〇倍」などという事象が、マンションの善しあしを決める指標のように扱われてきた。しかし、それはこの層だけに適用できる価値観である。

　コロナは、マンションを選ぶ人たちの指向性まで浮き彫りにしたことになる。

以下ソース
https://www.zakzak.co.jp/eco/news/210125/ecn2101250001-n1.html

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