4月9日以降、鹿児島・トカラ列島近海では地震が多発し、すでに有感地震は240回を超えている。

鹿児島県十島村の悪石島では、震度4を5回観測した。トカラ列島では2000年に震度5の強い揺れが2回襲ったこともあり、住民の間では不安が広がっている。

「地震を起こす原因の1つに『トカラギャップ』と呼ばれる地盤構造がある。トカラギャップは、悪石島と小宝島の間に東西に広がる水深およそ1000メートルの深い窪地のような場所です。地盤がひと続きでないため、周囲から力がかかると地盤がズレやすい。つまり、地震が起きやすいのです」(サイエンスライター)

トカラ列島の約150キロ北方には、世界最大級の溶岩ドームのある鬼界カルデラがある。実は、この火山で起きた7300年前の超巨大カルデラ噴火では、火砕流が九州本土に到達し、南九州の縄文文化を壊滅させたとされる。火山灰は関東地方にまで達したほどだ。

この火薬庫のような地域には「トカラの法則」というものがある。

「トカラ列島で今回のような群発地震が起きると、数日ないしは数十日後に、日本列島の他の地域で大地震が発生するという法則です。その因果関係は分かっていませんが、実際、2000年以降、トカラの法則で数々の大地震が起こっています」(同)

2000年に入ってから発生した大地震とトカラ群発地震を列挙してみよう。

〇2000年10月6日、鳥取県西部地震(M7.3、最大震度6強)。トカラ群発地震の4日後。
〇2003年9月26日、十勝沖地震(M8.0、最大震度6弱)。同38日後。
〇2011年3月11日、東日本大震災(M9.0、最大震度7)。同4日後。
〇2016年4月14日、熊本地震(M7.3、最大震度7)。同6日後。
〇2016年12月28日、茨城県北部地震(M6.3、最大震度6弱)。同20日後。
〇2018年6月18日、大阪府北部地震(M6.1、最大震度6弱)。同2日後。

この21年の間だけでも6例。トカラ列島と日本列島の地震には、何らかの関連性があるのか。

武蔵野学院大学特任教授(地震学)の島村英紀氏が解説する。

「トカラ群発地震の後に大きな地震が起こっているのは間違いないが、地震学的にはあてにならない話です。群発地震が起こったからといって他の地域の大地震を誘発するわけではないし、それを心配する必要はありません。ただ、トカラ列島を含む南西諸島はフィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に潜り込んでいるところなので、南海トラフ地震に影響を与える可能性はある。南海トラフ地震の前には、西日本のあちこちで直下地震が発生します。今回(悪石島)の地震も、震源の深さ20キロの横ずれ断層型の地震が引き起こした群発地震です。従って、そうした直下型地震の1つに数えた方がいいかもしれません」

島村氏が指摘するように、同地域はフィリピン海プレートが琉球海溝から沈み込んでいる。また、南海トラフが想定される四国、紀伊半島、東海地方沖でも、フィリピン海プレートが沈み込んでいる。

「こうしたフィリピン海プレートの運動によって、海溝近くの陸側にあるユーラシアプレートの変形が進んで歪みが蓄積し、これが限界を超えると巨大地震が発生する。それが南海トラフ地震です。またひとつ南海トラフ地震に近づいたと思いますね」(島村氏)

一方、3月15日午前0時25分頃、和歌山県北部を震源とする直下型地震があり、湯浅町でM4.6、最大震度5弱の揺れを観測した。気象庁によると、震源の深さは4キロと推定される。

「フィリピン海プレートの沈み込みに伴う海溝型地震は南海トラフ地震に限らず、(南海トラフから続く)琉球海溝でも起きる可能性がある。琉球海溝では、南海トラフと同じようにフィリピン海プレートが陸側プレートの下に沈み込んでいる。今度の南海トラフ地震は超巨大地震になる可能性が高い。それに伴い琉球海溝でも連動してM9クラスの巨大地震が発生すると予想されています」(前出・サイエンスライター)

続く

以下ソース
https://weekly-jitsuwa.jp/archives/17432

★関連板★
■えっちな話題なら”ピンクニュース”
http://mercury.bbspink.com/hnews/
■新作AV情報なら”AV情報+”
http://mercury.bbspink.com/avplus/