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外出時は酸素ボンベが頼り

 新型コロナウイルスの感染拡大で4月25日から3回目の緊急事態宣言の期間に入った。それでも新規感染者と死者の増加ペースが止まらず、秋には変異ウイルスの影響で第5波の懸念も浮上している。この状況を複雑な気持ちで眺めているのが、今もコロナ後遺症に苦しんでいる槌田直己さん(仮名・57歳)だ。

 槌田さんは慶応大学卒業後、メガバンクの前身銀行、外資系コンサルティング会社等を経て独立。発病前は個人で活動する経営コンサルティング会社の代表を務め、一人で営業もコンサルティングもこなしていた。

 私は昨年8月に新型コロナに感染し重症化し、半年間の入院を経て今年2月に退院しました。後遺症はとても重く、一生24時間酸素吸入が必要で、人工心肺装置エクモ(ECMO)のせいか、右膝が伸ばせなくなり普通に歩くことも出来ません。退院後、介護保険の要介護3と1級身体障害者の認定を受けました。家の中では固定式酸素発生器からの酸素チューブを引きずり、外に出かける時は酸素ボンベを引っ張ります。こんな生活が3カ月続き、ようやく慣れてきましたところに3回目の緊急事態宣言が発令されました。そこで、今回は私の近況と生きる上での希望についてお話させていただきます。

 日常生活は不十分ながらひと通りできます。ただし、色々なことの所要時間が入院前の2〜3倍かかります。家の中ではチューブが引っかからないよう手元に巻きながら歩きます。放置するとチューブが絡まって行きたい場所に到達できなかったり、足に引っかける恐れがあって危険なのです。屋外では酸素ボンベが頼りですが、平地でも休憩なしで歩けるのはせいぜい500メートル。上り坂や階段だとさらに大変です。上り坂で車のエンジンを吹かすように、人間の体も上り坂や階段では酸素を多く必要とします。ですから上り坂では酸素吸入量を増やし、数10メートルごとに休憩します。

 またリハビリを毎日するようになり、時間がかかるようになりました。朝晩で計2時間くらいリハビリを行い、1時間くらいは歩くようにしています。これは健康に気をつけている方からすると当たり前かもしれませんね。

 コロナに感染し後遺症は残っているのですが、どんな病気も後遺症への対応は一緒だと考えています。リハビリを続けるしかない。体が今のようになってしまったことをクヨクヨしてもしょうがないので、出来る範囲で目標を持って生きていこうと思います。目標は生きる希望の源だと思っています。目標を見つけて目標に向かって進んでいると思えることが生きがいにつながってくるのではないかと感じています。今の目標は2つ。ビジネスマンとしての目標とプライベートでの目標です。

 ビジネスマンとしての目標はコロナ感染前と同じです。入院前は経営コンサルタントでしたので、目標は自分を必要としてくれるクライアントに満足してもらい、仕事の質に見合った報酬を頂くことです。

 プライベートは状況が大きく変わりました。私は独身で入院前まで両親と3人暮らしでした。ところが入院前に両親がとも亡くなってしまい、今は一人暮らしです。課題だった親の介護がなくなり、今の目標は結婚ですね。30年以上前、最初に就職した会社を辞めてから、ずっとビジネスで成功することを目標にしてきました。良い時もありましたが悪い時も多くジェットコースターのような人生でした。

 かつては交際相手にも自分の夢を一緒に追ってもらいたいと求めたり、あまり女性側に立った考えが出来ずに破綻してきました。反省しています。収入が見えてきたら、マッチングアプリで相手を探したいと思います。

 もしマッチングが成立した場合、騙すつもりはありませんが、あまり早いうちに会ってしまうと、うまくいくこともいかなくなるのではないかという大きな不安、そしてかすかな期待が交錯しています。

続く

以下ソース
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/288599

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