テニスの大坂なおみ選手が30日の全仏オープン1回戦を勝ち、大会前からの宣言通り記者会見に参加しなかった。そのため主催者側から罰金1万5000ドル(約165万円)を科されたが、反論するかのようなツイートを投稿。主催者側は態度を硬化させ、場合によっては失格や、今後の4大大会での出場停止もありうるとした。

 大坂選手は1回戦でパトリチアマリア・ツィグ選手(ルーマニア)をストレートで下した。コート上でのインタビューには応じたが、予告した通り、試合後の記者会見を拒否。主催者側は1万5000ドルの罰金を科した。さらに、4大大会の主催者は連名で異例の声明を発表。今後も記者会見を拒否した場合、全仏オープンの失格や、4大大会で出場停止という厳しい罰則を受ける可能性があるとした。

 これに対して大坂選手はツイッターで以下のような投稿をした。

“anger is a lack of understanding. change makes people uncomfortable.”

「怒りは理解の欠如である。変化は人々を不快にさせる。」

 この意味は把握しにくいが、通常の理解であれば、前段は4大大会の主催者が厳しい罰則の適用の可能性を口にしたことは、大坂選手の言い分を十分に理解していないと言いたいのであろう。後段は、選手行動規範に定められた最高2万ドル(約220万円)の制裁金より厳しい罰則を科すことは周囲の人々を困惑させる、つまり、決められた通りの罰則を科すべきだと言いたいものと思われる。

 大坂選手が選手行動規範を曲解し、ペナルティーを受ければ義務を免れると考えているのは大きな間違い。4大大会の出場する選手は「グランドスラムルールブック2021(pdf)」に従って行動することになる。

 その中の選手の行動規範の第3条項、違反行為のH.記者会見で、選手の会見への参加義務が規定されていることは、説明した(参照:大坂なおみ選手 全仏会見拒否の違和感)。もう一度書くが、以下のように規定されている。

”Unless injured and physically unable to appear, a player or team must attend the post-match media conference(s)…”

「負傷して身体的に参加できない場合を除き、選手またはチームは、試合後の記者会見に参加しなければならない。」

 負傷した場合以外は会見出席義務があり、それに違反した場合は最高で2万ドルの制裁金が科されるというもの。これは、選手は行動規範に従わなければならず、それに従わない場合は制裁を科すというもので、「制裁金を支払えば義務を免れる」というものではない。この部分の理解を誤っていることが、今回の事態を招いた最大の原因であろう。

 大坂選手は会見拒否を明らかにしたツイッターで以下のように書いている。

“Anyways, I hope the considerable amount that I get fined for this will go towards a mental health charity.”

「とにかく、この件で私が受け取ったかなりの制裁金がメンタルヘルスのチャリティーに使われることを願っています。」

 こうなると、主催者に対する挑発と言ってもいい。

 これに対して、仏テニス協会(FFT)のジル・モレットン会長は以下のように語った。

“Je pense que c’est une erreur phenomenale.”

「私はこれは驚くべき間違いであると思う。」(L’EQUIPE5月28日付け:Gilles Moretton : Naomi Osaka ≪ fait du mal au tennis ≫ avec son boycott des conferences de presse)。

 大坂選手は、大会の最高責任者がここまで明確に「間違い(erreru)」と言ったことの意味を少しは真剣に考えた方がいい。選手行動規範に最初から従わないことを宣言し、大会期間中、その通りにする行為は、大会そのものへの侮辱であり、大会の運営システムに対する挑戦である。

続く

以下ソース
https://reiwa-kawaraban.com/sports/20210531/

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