―[負け組SEXは人生を蝕む!]―

 50代の男性会社員を対象としたアンケート「負け組3000人の共通点」では、「自分は人生の負け組である」と考えている50代男性の三大共通点が「低収入」「低所得」「低貯蓄」であることが明らかになった。一方で、性生活においても「人生の敗北感」を生み出している要因は存在するのではないか……そんな仮定のもとに、40代当時のセックスに関するアンケートの回答を分析していったところ、ある共通点が編集部の目をひいた。それは「セックスの回数が著しく少ない」ということだ。

 負け組50代男性の「40代当時のセックス回数」を見ると、実に65%が「月に1回未満」と回答している(回答者を既婚者に限定しても64.5%)。これは日本家族計画協会が定義する「セックスレス」に該当する状態だ。なお、同協会が’17年2月に発表した調査によると、既婚男女のセックスレス率は47.2%。この数字は過去最高だというが、「負け組」のセックスレス率は、それをさらに大きく上回っていることになる。さらに、30.4%は40代にしてまったくセックスしていない“完全セックスレス”だったことも判明した。

 ここでひとつの仮説が成り立つ。40代当時に「豊かなセックス」をしてこなかったことが、負け組50代の敗北感の隠れた原因になっているのではないか……と。

「セックスと幸福度の関連を調査した研究は枚挙にいとまがありません」と言うのは、医学論文にも詳しいライターの鈴木祐氏。

「例えば、トロント大学の研究者らが’16年に発表した論文によると、合計約3万人を対象とした複数の幸福度研究をメタ分析したところ、月1回のセックスが週1回に増えることで得られる幸福感は年収が5万ドル(約550万円)アップすることで得られる幸福感とほぼ同等だという結果になったそうです。もっとも、セックスの効果は週1回で頭打ちとなり、やたら回数が多ければいいというものでもないようですが、コンスタントに他人と愛情を確かめ合うことは、高収入に匹敵する自己肯定感をもたらすということが見て取れます」

 負け組50代3000人の平均年収は618.2万円と必ずしも貧乏ではないものの、セックスの少なさがその額面を目減りさせてしまっているのかもしれない。

 それだけに「セックスしたい相手とセックスできなかった」という回答の多さ(45.6%)には、哀愁がにじんでいる。

 妻が応じてくれなくなったり、職場の20代女子が気になっているのに相手にされなかったりと、事情はさまざまだろうが、「中折れすることが増えた」などの「機能の衰え」もあいまって、彼らの「負け組」感を増幅させているのは間違いないだろう。

以下ソース
https://nikkan-spa.jp/1478865

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