0001逢いみての… ★
2021/08/25(水) 23:27:21.18ID:CAP_USERテレビ、週刊誌で今年春以降に報じられることが増えた「トー横」をご存じだろうか。コロナ禍でも路上飲みをし、自傷行為に援助交際……etc.混沌とした“病み”スポットを、15歳から歌舞伎町に通い続けティーンの生態を追う現役女子大生ライターが解き明かす!
「佐々木さん、トー横キッズの専門家として、彼らの生態を教えてください」
そう、求められることがこの夏に一気に増えた。“トー横キッズ”とは、歌舞伎町の新たなシンボルとなったゴジラが吼える「新宿TOHOビル」(旧コマ劇場)、その東側の路地でたむろする若者たちのことだ。
黒を基調にした服装に、男女ともに濃いめのアイラインを入れる“精神の病み”を表現した通称「地雷系」のスタイルが多い。コロナ禍だろうが関係なく、ストロング系チューハイ、エナジードリンクを大量摂取しながらスマホを片手に騒ぎまくる。
急性アルコール中毒、薬物によるオーバードーズで救急搬送されるのも彼らの日常。また前回触れた未成年カップルの自殺に、未成年誘拐事件など、ニュースでも彼らの存在を見る機会が増えてきた。
私は’18年から初期メンバーらと交流し、その経緯を知っていることからメディアで“専門家”的な扱いを受けている。この連載をいただいたのも、そんな理由だ。では、トー横で生きる彼らは、一体どのように誕生したのか。
ルーツは、自撮りをする若者たちのSNSにおける“#(ハッシュタグ)”からはじまった。「#自撮り界隈」「#裏垢男子」「#1oでもいいとおもったらRT」などをつけて投稿する通称・自撮り界隈の男女が、“オフラインで交流する際の待ち合わせ場所”としてトー横を使いはじめたのだ。
自撮り界隈にはバーテンダーがいたことから、集まったメンバーたちの店が開く前の“0次会”の場所になり、そこに歌舞伎町の住人であるスカウト、営業時間外の売れないホストも合流したことで、混沌とした路上飲みの場所として変化したのが初期の流れだった。
コミュニティとして路上が成立すると、彼らは自分たちのことを「トー横界隈」と名乗りはじめる。中にはフォロワー数が数千人を数えるインフルエンサーもおり、前述した地雷系ファッションで投稿。SNSに楽しそうに路上で遊ぶ様子を投稿や配信し続け、歌舞伎町の外までその認知度は広がっていったのだ。
「ここには救いがあるかもしれない……。そう考えてやってくる若者は多い」
そう語るのは、元トー横キッズのバーテンダーだ。複雑な家庭環境、不登校、単純に友達がいないなど、“生きづらさ”を抱える少年少女たちが、SNSに投稿される“楽しそうなキッズ”を見て救いを求めてやってくる。私はトー横が10代のサードプレイスとして機能していると考えている。
バーテンダーの話ではこれまで訪れた人数は、全体で数百人規模に上るという。なかには12〜14歳の中学生もいるというから驚きだ。中心メンバーがSNSに「集合!」の合図をかければ、彼らはすぐに数十人は集まってくる。
路上でみんなで踊る、でんぐり返しをする。ハイテンションに「アゲ〜〜〜!」「マジで死ぬが〜〜〜!」「パキるが〜〜〜!」など“キマった”狂乱の様子をTikTokに投稿する。
16歳の少女は「私は未成年だから、嫌なことがあったときにお酒の代わりにリストカットしちゃうんだよね」と話し、腕から太ももに至る無数の傷痕を照れくさそうに見せてきた。
当然、警察官もやってはくるが、歌舞伎町という街では権限ないのか“注意”程度で帰り、また彼らは騒ぎはじめるのだ。
続く
以下ソース
https://nikkan-spa.jp/1775476
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