10月31日の総選挙の開票速報でお笑い芸人の太田光氏がメインキャスターを務めた「選挙の日2021 太田光と問う!私たちのミライ」(TBS系)に批判が集まっている。ネット上では太田氏の失礼な物言いや不勉強さを指摘する声があがっており、起用したTBSの見識が疑われる事態となっている。厳しい物言いを芸とする太田氏だが、スベり続けた発言は、台本に沿ったものではないかと思われる。そして公明党の政治家には一言も聞かない不自然な番組制作にはどんな意図があったのか。

 問題の番組で太田氏はスペシャルMCと紹介された。注目の選挙区の政治家と対話する「忖度なし! 太田光×注目政治家”10番勝負”」のコーナーで話をした政治家は15人。自民党甘利明幹事長に「ご愁傷様です」と毒づき、二階俊博前幹事長に「人相が悪い」など、政治とは無縁の暴言を吐き続けたが、15人とのやりとりを見ると、実は台本があって、そこにアドリブを加えているだけなのではないかと思えるフシがある。

 選挙結果が予想したものと違ってきたために、その台本が全く噛み合わなくなり、意味が分からないまま毒づく、おかしな番組になってしまったのではないか。そのあたりは番組を見直してみると感じられる。

 太田氏の出演時間はおよそ3時間。その間に10人以上の政治家と1人5分程度サシで話をするのであるから、政治には素人のお笑い芸人にアドリブでこなせるはずがない。事前にどのような質問をするかは準備をしているはずで、実際、そう思われる質問もあった。それらの質問は当然、選挙結果を反映したものにしなければならない。リアルタイムで選挙結果に即した台本を用意することなどできるはずがない。その場合、ある程度、選挙結果を予測した台本を事前に用意することになると予想される。

 TBSを含む大手メディアは自民党が30〜40議席ほど減らし、単独過半数の233議席は微妙で、立憲民主党が109から130程度に増やし、日本維新の会は30以上になるのではないかというのが概ね共通した予想であった。当然、こうした予想に即した台本をつくっていたと思われる。

 10月31日午後8時。TBSは当該番組内で獲得予想議席を発表した。( )内は実際の獲得議席。

自民:239(261) 公明:30(32)

維新:40(41)

立憲民主:115(96) 国民民主:13(11) 共産:12(10)

 自民は単独過半数233をわずかに6議席上回るものの、公示前276から37議席減らすという予測をしている。実際の獲得議席と比較すると、自民は予測から+22、立民は予測から-19と大きく外した。

 番組は自民が単独過半数ギリギリの状態で、岸田首相の安定した政権運営が困難になり、野党が大きく勢いづいたというシチュエーションで番組をつくろうとしていたのは間違いない。この点は午後10時前、開票から2時間経っていない時に始まった岸田首相とのやり取りの中に現れている。太田氏と岸田首相のやりとりに報道1930の松原耕二氏が割って入った時のことである。

松原:選挙結果についてうかがいたのですけど、今回の選挙結果ですね、まあ、単独過半数(233議席)が行くか行かないかぐらい、これ、かなり厳しいと思うんですね。有権者としては自民党一強は、これは許さないと、いう数字と思っていいと思うのですが、この結果どうですか。岸田さんのご自身の責任はどうお感じになりますか。

 これから激戦区の票が開いてくるのであり、大勢が判明しない時期に「単独過半数行くか行かないかぐらい」と聞く、しかも結果は全く異なっているという、今から聞くと間抜けな質問。しかし、これこそが番組としてはそのような前提で話を進めていたことを窺い知ることができるシーンと言える。

 十番勝負の最初の10人のうち9人が自民党の政治家であることは、最初から自民惨敗の予測のもとにシナリオを描き、自民党攻撃の意図があったと思われても仕方がない。

続く

以下ソース
https://reiwa-kawaraban.com/entertainment/20211104/

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