山口敏太郎の現代妖怪図鑑

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カルさん

 オカルト評論家・山口敏太郎氏が都市伝説の妖怪、学校の怪談、心霊スポットに現れる妖怪化した幽霊など、現代人が目撃した怪異を記し、妖怪絵師・増田よしはる氏の挿絵とともに現代の“百鬼夜行絵巻”を作り上げている。第73回は「カルさん」だ。

「カルさん」は山口県に出没する憑き物の一種である。無念の思いを抱いて亡くなった人がその気にかけていたことを行うため、生きている人間の肉体を借りるといわれている。このあたりの設定を考えてみると妖怪の一種である死人憑(しびとつき)の類例かもしれない。

 山口県に帰郷した体験者がカルさんを目撃している。憑依された人間は容姿をかえりみることはない。髪の毛はぐちゃぐちゃになり、服は泥だらけになっている。そして数時間から数日間にわたって肉体を占領されてしまうのだ。たいがいは大人に憑依するものだが、まれに子供に憑くことがあるそうだ。

 カルさんは中国地方の妖怪だが、やはり中国・四国地方といえば憑きものが多い地域である。人知れず、狭い地域だけで伝承されている妖怪も多いかもしれない。

 カルさんというネーミングは、生きている人の体を“借りる”ことから名付けられたと推測される。ひょっとすると「さん」と敬称がついていることから、神様として信仰を集めた可能性がある。

 つまり昭和、平成から令和に入り、地域の土着の神が零落し、妖怪化したものではないだろうか。それが、インターネットを経て、現代妖怪として現代人に共有されるのだから興味深い。妖怪の進化というか、零落は止まらない。妖怪学は面白いものである。

以下ソース
https://www.tokyo-sports.co.jp/column/yamaguchi/3937016/

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