【文化】上映用のプリントも年数が経つと… 旧作映画の『デジタル・リマスター』 退色加減を見定める「職人の目」[05/20]
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0001逢いみての… ★2022/05/20(金) 22:58:01.51ID:CAP_USER
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長年にわたり現像やデジタル化を担ってきた東映ラボ・テックの技師、根岸誠氏(撮影/藤岡雅樹)

 フィルムで撮られていた旧作をデジタル・リマスターして撮影当時の画質に近づけようとするためには、当初のフィルムにどれだけの情報が記録されていたのかを把握しておく必要がある。その確認はいかにして行なわれているのか。映画史・時代劇研究家の春日太一氏が、東映ラボ・テックの根岸誠氏に再度、話を聞いた。

 * * *

根岸:とにかく上映用のプリント(ポジフィルム)を見るしかありません。ただ、上映用のプリントも年数が経つと色が退色してきているんですよね。なので、退色の度合いを想定しながら確認しています。

 弊社の技術者は、現存しているフィルムがあれば、そのフィルムをお借りして、社内の試写室で観て確認します。

 その上で、今回の作品はこういう仕上がりにしてほしいという要望があれば、それを踏まえて作っていくということになります。

――退色したプリントを見て、そこから本来の色を想定していくのですか?

根岸:それしかありません。プリントを見るという部分ではみなプロなので、そこは大丈夫です。

――現像されてから何年経っているか、またどのくらいの回数上映しているか。そのあたりを計算しながら確認するわけですね。

根岸:はい。また、退色の度合いというのは保存状態で違います。ですので、そういうことも考慮しながら見ていくということでしかないのです。

――どこか、歴史学とか考古学に近い部分も感じられます。

根岸:そこまではシビアでないと思っています。長年いろいろなフィルムを弊社の技術者は見てきていますから。今はまだこのように経験をいかせる人がいる時期です。ただあと十年もすると、そういう技術者が、多分、いなくなります。

――若い技術者はネイティブでアナログを知らない世代になるため、フィルムの質感や色味を感覚で判断しにくくなってしまう、と。

根岸:そうですね。そのへんの色の判断ができる人は六十代以上なので。ですから、リマスターできるものは今のうちに全てやっておきたいぐらいなんです。まあ、これはなかなかそう簡単にはいきません。

――旧作となると、カラーだけでなくモノクロの作品もあります。その場合、リマスターの仕方に違いはありますか?

根岸:モノクロの場合、プリント自体は退色というより、経年で軟調になってしまうんです。当時よりフラットになって見えてきてしまう。撮影当時のコントラストというか、硬さを再現するのが難しいんです。

――黒色一つとっても濃淡の段階もありますし、それが経年により薄れていってしまいますからね。

根岸:それと、白黒の作品ほど、現代の人が見やすくないと駄目な感じはしています。撮影当時、モノクロでもきっとかなり画が硬かっただろうなという気がする作品でも、その調子のままで今上映したら、若い皆さんには抵抗がありそうだなと思うことがあります。

 ですから、コンテンツホルダーの担当者のご意見も聞きながら、今の観客が見やすいかたちを、探る必要があるのかもしれないですね。

【プロフィール】
根岸誠(ねぎし・まこと)/1948年生まれ、群馬県出身。東映ラボ・テックにて「突入せよ!『あさま山荘』事件」などでテクニカルコーディネーターを務める。2017年に文化庁映画賞受賞。現在は東映デジタルラボ株式会社テクニカルアドバイザー。本年2月の映画のまち調布シネマフェスティバル2022にて功労賞を受賞。

以下ソース
https://www.news-postseven.com/archives/20220520_1754589.html

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0002夜更かしなピンクさん2022/05/25(水) 14:08:56.39ID:cEHex6wK
はい
0004夜更かしなピンクさん2022/05/28(土) 12:49:01.23ID:IWxXYymK
エロのことしか頭にないバカたちがこんな話題に興味持つわけなかった
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