安倍晋三元首相の国葬が9月27日に営まれることが決まったことに、賛否両論が生じている。一部では「ブルーインパルスを飛ばそう」と政府に働きかける動きも浮上しており、賛成派と反対派の溝は深まるばかりだ。NHKの世論調査では国葬を「評価しない」が38%と無視できない数字となっているが、識者は「国葬は外交戦略において意味がある」と指摘した。

 NHKが19日に公表した世論調査では、参院選の街頭演説中に銃撃され死去した安倍氏の国葬を行うことを「評価する」が49%だった一方で「評価しない」が38%もあった。25日に記者会見した磯崎仁彦官房副長官は「さまざまな意見があることは承知している」と、反対論があることは認識していると明かした。

 そうした中で政府は28日、国葬に向けた準備会合を官邸で初めて開催。準備を本格化させている。

 国を二分している国葬問題だが、ツイッターではブルーインパルスの飛行を期待する声が急増している。ブルーインパルスは航空祭などのイベントでアクロバット飛行をする、航空自衛隊の専門チームのこと。新型コロナウイルス感染拡大時には、医療従事者に敬意と感謝を示すために飛行が行われた。また東京五輪開会式があった昨年7月23日、東京上空に五輪マークを描いたことは、まだ記憶に新しい。

 自民党の山田宏参院議員は25日、ツイッターで「国葬と決めたからには、恥ずかしくない立派な国葬でお送りしたい。岸田尼崎市議ご提案の追悼ブルーインパルスはすばらしいご提案と思う。政府に伝えたい」と前のめりになっていた。尼崎市議の岸田光広氏が先に提案していたという。

「展示飛行には『ミッシングマン・フォーメーション』という殉職者に対する追悼の意味が込められたものがあるとネットでは盛り上がっています。編隊飛行中に1機だけが上昇していくのだそう」(ネットウオッチャー)

 国葬賛成派がブルーインパルスを求めて盛り上がる一方で、「やり過ぎでは」「追悼なんてどうでもよさそうだ」「なにかのお祝い事じゃないんだから」とドン引きする意見もネットでは見受けられる。

 元航空自衛隊の軍事ジャーナリストである鍛冶俊樹氏は「政府が採用するかどうかはともかく、やろうと思えばできるはずだ。秋晴れの中で展示飛行をすれば、素晴らしいものになる」と話した。

 もっとも医療従事者に対してのブルーインパルス飛行にも違和感を訴えた人は多かったのだから、大きな反発が予想される。「政治利用」との批判も出てくるだろう。鍛冶氏は「そもそも国葬は、国内ではなく対外的に意味があるもの。外交戦略上、有効なのです」と指摘した。

 外交に力を入れていた首相時代の安倍氏は「自由で開かれたインド太平洋」の構想を提唱しており、これが国際社会で評価されていた。米上院は安倍氏への追悼決議を全会一致で採択したが、この構想や日米豪印4か国の枠組み「クアッド」創設につながる働きを成果として並べていたほどだ。

「これらは日本にとって対中国包囲網でした。今、世界は安倍氏亡きあとの岸田政権が何をするかに注目しています。国葬は安倍外交を引き継ぐという意志を示す場にもなる。国葬をやらないとなると、『安倍氏のレガシーを引き継がない』と世界に言うことになりかねませんでした」

 果たして9月27日、上空にブルーインパルスは見られるのか?

以下ソース
https://www.tokyo-sports.co.jp/social/4351688/

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