自民党が世界平和統一家庭連合（旧統一教会）と所属国会議員の関わりを〝点検〟した調査のスカスカぶりに、世間の目は冷ややかだ。

　教団やその関連団体との接点を自己申告したのは１７９人で、自民議員の半数近く。うち、選挙支援を受けるなど一定以上の関係を認めた１２１人は実名が公表された。

　名前が明らかにされた議員たちはさぞ気落ちしているかと思いきや、必ずしもそうではないという。なぜか。旧統一教会との過去の関係を示す資料や写真などが残っていない可能性が高く、これ以上は何も出てこないからだというのだ。

　元信者は「教団関連のイベントでは、韓国だと撮影できたけど、国内では写真が撮れなかった。ましてや昔はガラケーで、盗撮なんて至難の業だったし」と明かした。さらに、この元信者と今も付き合いがある現役信者たちの間では「『余計なことはしゃべるな』の号令がかかってる」（同）という。

　もっとも旧統一教会サイドには不満がくすぶっているという。前出の元信者は「これまで付き合いのあった議員たちに『手のひら返しがヒドイ』と怒ってる幹部もいるとか。教会にもう忠誠心はないけど、議員たちが過去のことも消しちゃうならショック」と嘆いた。なかったことにされてしまうことに違和感があるわけだ。

　岸田文雄首相は調査結果を受けて、「国民の不信を招くことがないよう社会的に問題が指摘されている団体との関係を持たない」ことを党の方針とするとしている。一方的な絶縁宣言がどんな影響を呼び起こすかはまだ読めない。

以下ソース
https://www.tokyo-sports.co.jp/social/4433747/

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