【衝撃】地図に記載されるも実在しない「幻島」 その謎を追う 石油採掘を争って外交問題が起きたケースも[09/18]
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0001逢いみての… ★2022/09/18(日) 00:51:51.23ID:CAP_USER
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1739年に最初に発見されたものの、長らく実在しないとされたブーベ島。200年後、アフリカの南西2400キロメートルにその存在が確認された。

 地図製作の黎明(れいめい)期、実際には存在しない幻の島「幻島」が地図上に頻繁に出没した。こうした島々は、現代の科学によって“悪魔払い”のように消し去られるまで地図に残されていた。伝説、測定ミス、目の錯覚、まったくのでっち上げなどが原因で、数百もの幻島が地図に記載された。そのいくつかは、何世紀にもわたって地図に記載されたままだった。

 ひと昔前までは、宝物や名声、未踏の地を求める探検家たちが、こうした誤った記載に基づいて、実りのない、ときには命懸けの大洋航海に乗り出した。アイルランドの西、大西洋にあり、「訪れた者を不老不死にする」と言われたハイ・ブラジル。伝説の金銀が埋まっているとされた日本の東にあるガマ島、ロシアによって派遣された探検隊が行方不明になったシベリアのサンニコフ島。

 なぜ「幻島」が生まれたのか。地図図書館、探検家や地図製作者の記念碑、幻ではなく実在していた島などを訪れれば、この不思議な物語をたどることができる。

 1570年、ベルギーの地図製作者であるアブラハム・オルテリウスが、世界初の近代地図帳『世界の舞台』を出版した。この地図帳に掲載された70枚の詳細地図には、たくさんの未踏の島々が記載されていた。だが、のちに、その多くはこの地図帳にしか存在しなかったことが明らかになった。現在、「世界の舞台」は、ワシントンD.C.にある米国議会図書館をはじめ、数多くの図書館で閲覧できる。

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1570年、ベルギーの地図製作者であるアブラハム・オルテリウスが出版した世界初の近代地図帳『世界の舞台』。70枚の詳細な地図には、たくさんの未踏の島々が記載されていた。

 1500年代には、ヨーロッパでは海洋探検が盛んになり、地図製作ブームが到来した。このブームがさらに海洋探検に拍車をかけた。そして、帰還した探検隊の報告を頼りに、地図に新たな情報が続々と追加された。「(地図製作は)競争が激しいビジネスだったので、地図製作者たちは帰還した探検隊から最新の情報を入手して、地図の空白を埋めようと躍起になっていた」。2016年に『世界をまどわせた地図』を出版した著者のエドワード・ブルック=ヒッチング氏は、こう話している。

「実在しない地形が地図上に頻繁に登場するのは必然だった。新たに発見された土地を満載した地図を出版するため、地図製作者たちは、噂や不確かな目撃情報、当て推量の位置情報(経度が正確に測定できるようになる以前、島の位置は推測航法を用いて記録されていた)、伝説まで、手当たり次第に地図に取り入れられていた」

 ブルック=ヒッチング氏によると、いったん幻島が地図に記載されると、その削除は簡単ではなかった。その島があるはずの海域を船で訪れ、島が存在しないことを確認しない限り、記載されたままだったためだ。

 スペインのラ・ラグーナ大学の研究者で、古代地図に関する論文を執筆したケヴィン・ウィットマン氏によれば、こうした幻島は、その謎に包まれた陸塊を追い求める船乗りたちに多くの困難をもたらすのみだ。「高額の費用がかかり、危険もある。それでいて、架空の島を目指していたことに気づいたら最悪だ」

 1900年代初頭、ドイツ人探検家、エドゥアールト・バシリエビチ・トーリ男爵率いる探検隊が、サンニコフ島を目指した。この島は、1810年にロシアの船が初めてその存在を報告し、シベリアの約700キロメートル北にあるとされていた。だが、トーリ男爵たちは消息を絶った。サンニコフ島も発見されていない。ブルック=ヒッチング氏の話では、サンニコフ島は蜃気楼(しんきろう)による幻影だったようだ。

続く

以下ソース
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/22/082600398/

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0002逢いみての… ★2022/09/18(日) 00:52:11.57ID:CAP_USER
 ウィットマン氏によれば、外交問題にまで発展した幻島もある。最もよく知られているのは、メキシコのユカタン半島の西にあるとされたベルメハだ。2000年代には、米国とメキシコの間で石油採掘をめぐる領土問題となった。だが、1997年と2009年に実施された調査の結果、ベルメハは存在しないという結論が出ている。これを受けて地図から削除されるまで、ベルメハは400年以上も記載されていた。ウィットマン氏は、「ベルメハは架空の島ではないものの、海面上昇によって水没している可能性がある」という見方を示す。

 2016年出版の『未発見の島々』の著者であるマラキー・タラック氏によれば、まったく逆の展開となった幻島もある。そのひとつがブーベ島だ。氷に覆われた無人島で、アフリカ大陸の南西2400キロメートルの海域にある。1739年にフランスの探検家が初めて発見したが、その後、長年にわたって架空の島だと広く信じられていた。今では、南極クルーズで観光客が訪れている。

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1929年、ブーベ島、シルコンシション岬の避難小屋のそばに立つ2人の男性。

「ノルウェーの探検隊が、ブーベ島をノルウェー領と主張して正式に命名したのは、島が最初に発見されてから200年近く後でした」とタラック氏は話す。

 しかし、幻島がすべて隔絶された場所にあるわけではない。香港とマカオを結ぶ定期フェリーに乗船する旅行者は、ヨーロッパ人が中国に築いた最初の拠点を、知らぬ間に通過している。タマンという島で、ポルトガルの冒険家であるジョルジ・アルバレスが開いた交易拠点だ。だが、今となっては正確な位置がわからないため、現代の地図には記載されていない。歴史家たちは、タマンが南シナ海のこの海域にある島のひとつだった可能性を指摘している。

 架空のフリスランドや聖ブレンダンの島については、タラック氏とブルック=ヒッチング氏の著作にそれぞれ詳細な記述がある。最近では解明が進み、混乱がかなり収まっている。フリスランドは、16世紀にベネチアのニコロ・ゼノが作り上げた架空の島で、アイスランドの南に位置するとされた。ゼノが自説の根拠としたのは、探検家だった先祖が書いた手紙の記憶だけだった。ゼノ自身は、一度もフリスランドに行ったことはなく、ほかの誰かがこの島を訪れた証拠もない。それでも、この幻島は、100年以上も地図に記載されていた。

 もっと長期にわたってその存在が信じられていた島があった。アイルランドの航海者である聖ブレンダンが発見したという、聖ブレンダンの島だ。6世紀、聖ブレンダンは「アフリカの北西沿岸の沖で島を発見した」と主張した。これが受け入れられ、聖ブレンダンの島は多くの無益な探検の目的地となり、17世紀まで地図に記載されていた。

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アイルランドの修道士「航海者・聖ブレンダン」の航海を描いた16世紀の版画。6世紀に聖ブレンダンは、アフリカの北西沿岸の沖で島を発見したと主張した。だが、幾度もの無益な探検の果て、17世紀に島は地図から削除された。

 ブルック=ヒッチング氏によれば、19世紀になると、幻島が地図から大量に削除された。「航海がさらに盛んになり、位置の測定も正確になった」。1875年の1年間だけで、英国王室海軍の北太平洋の海図から実在しない123の島が抹消されている。

 ナショナル ジオグラフィック協会の地理学者であるアレックス・テイト氏の話では、幻島はもう「過去の遺物」に近い。「地球全体のリモートセンシング(遠隔探査)画像が豊富にある現在では、世界中の島の正確な情報が入手できるため、幻島が現代の地図に残ることはなさそうだ」。だが、「地球の物理的なダイナミズムが、火山活動、浸食、氷河の融解をもたらし、その結果、新しい島が誕生したり、今まであった島が消滅したりする可能性はある」とテイト氏は強調する。

 2013年には、東京から約1000キロメートル南の海上で、火山活動によって島が新たに形作られた。太平洋の海面から徐々に出現し、ずっと以前からあった西之島と一体化したのだ。この結果、名称は西之島のままだが、陸地面積は以前の12倍以上となっている。

続く
0003逢いみての… ★2022/09/18(日) 00:52:25.72ID:CAP_USER
 一方、こうした段階的な展開をすることなく、出現と水没を繰り返す島もある。

 オーストラリア西部にある注目の観光スポット、モンゴメリー・リーフはそのひとつだ。この隔絶された驚異のサンゴ礁は、世界最大の潮汐変化の影響で、定期的に島として姿を表す。周辺にはジュゴン、ウミガメ、マンタ、ウスイロイルカ、イリエワニが多く生息する。干潮時には、400平方キロメートルのサンゴ礁がインド洋から出現する壮大な光景を、観光船から楽しめる。

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オーストラリアのキンバリーコースト沖合にあるモンゴメリー・リーフは、潮位の変化によって、サンゴ礁が出現と水没を繰り返すので、かつては幻島と見なされていた。現在は、小型船や水上飛行機から、壮大な光景を楽しむことができる。

 オーストラリアの反対側には、ごく最近まで、長さ約25キロメートル、幅約5キロメートルのサンディ島があるとされていた。2012年まで、グーグルマップにもニューカレドニアの西のサンゴ海にこの島が記載されていた。削除されたのは、2012年にオーストラリアの科学者たちがこの海域を訪れたものの、島は見つからなかったためだ。幻島としては、おそらく、このサンディ島が最後になるだろう。

 それとも、誤りやいたずら、目の錯覚などによって、これからも新たな幻島が地図に登場するのだろうか。
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