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>>21>>66>>48
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元オウム上祐史浩が語る「宗教二世」山上被告の弱さと旧統一教会の欠陥。第二の麻原は生まれるか?【前編】=鈴木傾城
https://www.mag2.com/p/money/1281767
上祐:彼の心理としてはそうだと思います。しかし、客観的に見れば、山上家の場合は、旧統一教会だけが悪いというよりも、他にも問題があった家庭でもあります。
母親の入信の前に、まず父親が妻子を捨てる形で自殺している。この父親はアル中でもあり、母親への暴力もあった。それから、母親は祖母を頼りにしていたが他界してしまった。
元弁護士の叔父は「あの状況では容疑者の母親は何かにすがるしかなかったと思う」と述べ、容疑者と共に母親にも同情もしています。
父親が自殺、母親は宗教、長男は病弱で自殺、容疑者自身も自殺未遂の経験者ですから、客観的に見て、家族全体のメンタルが弱いということはできると思います。

鈴木:上祐さんから見ると、山上容疑者のメンタルも弱いという印象を持っているということですね?

上祐:はい、青年期の恨みを成人後も20年引きずり、40を超えた大人になって射殺した。成人後、人間関係の問題のためか、職を転々とし、親のお金に頼らずに、自分の人生を確立できず、さらに教祖が射殺できないと見ると元総理を射殺した。
これは明らかにメンタルが弱いし、歪んでいると私は思います。
なお、近年のメンタルの問題に関しては、宗教学者の弓山達也教授(大正大学)から、1990年代の新新宗教、オウム真理教・幸福の科学、その前からの統一教会といった、大きな教団には、最近の若者は馴染みにくい、適応しにくいと聞いたことがあります。
これは、そうした教団は危険だから敬遠しているという意味だけでなく、そうした組織の中の実践はかなり厳しく、それに適応できないそうです。
だから、宗教的なものに抵抗がある人は、スピリチュアルと言って、自分個人で自由にやる方向に流れている。これだけが原因ではないでしょうが、現実、旧統一教会を含めて新興宗教に入る若者はどんどん減っている。...

上祐:これが宗教二世の人たちの教団批判の高まりの背景にもあるかもしれません。今の世代の人たちは、昔1970年代、80年代に統一教会に入った人と比べて、教団組織により苦痛を感じ、これが教団への批判の原因の一つになっているかもしれない。...

こうして、新しい信者の入信が減って、宗教教団は、組織維持が苦しくなってきています。その結果、既存の信者から深堀りをするように多額の献金を集めたり、既存の信者の子どもを入信させることになる。
しかし、その二世たちは一世とはメンタルが異なるから、それが今回は裏目に出てしまった。これが統一教会のはまった罠だったのではないでしょうか。
こうして、教団は依然として問題が多いが、昔と比較すれば穏健になっているように思いますが、社会の方はもっと大きく変わっているがために、今回の批判は、30年前の時とは比較にならないほど強いのではないでしょうか。
変わりゆく社会・時代に対する教団側の適応不全です。...

上祐:ただし、神真都Qに関しては、これも若者が中心ではないのです。50代・60代が中心だとされています。...若者は冷めていると聞いています。...

鈴木:もう宗教は若者を惹きつけることもできず、扇動をして社会を転覆するような力も失ったということですね?

上祐:はい、今の無宗教が進む日本では、特にそう思います。この点は人類の宗教の歴史から見ると、非常に重要なことだと思います。
人類の歴史を遡ってみれば、宗教は、戦争を心理的に可能にする、後押しするメカニズムとしては、非常に強力です。
しかし、現代の日本では、まず大日本帝国・神の国による戦争の敗北のために、戦後は宗教と戦争のセットに関して強いアレルギーが生じたと思います。...

結果として、国際的な価値観調査では、政治体制として宗教を否定・抑制する社会主義国を除いては、日本がもっとも無宗教者が多い、無宗教化が進んだ社会のようです。...
「国のために戦う」という人は、当然若い世代の方が少ないですが、最近の傾向は、50代の壮年期の世代で減少率が高くなっているそうです。
つまり、若者に限らず、社会全体の傾向として、宗教と宗教が後押しする戦争から離れていっている。
こうした状況では、今の国家体制の中に、もう一つ別の国家を作ろうとか、革命をしようという目的を持った、現人神的な教祖の教団はニーズが乏しいのかなと思います。